俳優の草なぎ剛が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『罠の戦争』（月曜午後10時）の第8話が、6日に放送された。今回は、草なぎ演じる鷲津亨（わしづ・とおる）の友人で二世議員の鷹野聡史（小澤征悦）について、敵なのか味方なのかハラハラする視聴者が多く見られた。

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　同作は、愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。2015年「銭の戦争」、2017年「嘘の戦争」に続く復讐（ふくしゅう）シリーズ第3弾。

（以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　中学生の息子・泰生（白鳥晴都）が歩道橋から何者かに突き落とされ意識不明になってしまった鷲津。犯人を突き止めるため20年尽くしてきた大物衆議院議員・犬飼孝介（本田博太郎）を失脚させ、犬飼の地盤で代議士となった。

　そんな中、泰生の事件の隠蔽を指示したのが民政党・鶴巻憲一幹事長（岸部一徳）であることが明らかに。さらに泰生を突き落としたのは、鷲津夫婦に寄り添っていた厚生労働大臣・鴨井ゆう子（片平なぎさ）の息子・文哉（味方良介）だった。

　鶴巻と鴨井に牙をむく鷲津。鶴巻は鷲津と古くから親しい鷹野に、「鷲津亨を潰せ」と指示する。「わかりました」と静かに答えた鷹野は、鶴巻に鷲津の弱みとなる情報を流す。

　一方で、鷲津には国内最大手のIT企業「デジタルアンツ」を調べるよう指示した。鷲津は私設秘書の蛍原梨恵（小野花梨）と秘書見習いの蛯沢眞人（杉野遥亮）の協力のもと、「デジタルアンツ」を調べ始める。

　蛯沢は、鶴巻派の鷹野を怪しむ。「なんか、信用できない気がするんですよね」「こっちが幹事長のネタ探るぞってときにいきなり。タイミング良すぎません？なんならこれも、幹事長に頼まれてやってたりして。俺たちに時間稼ぎさせるための罠だとか……」と疑う。

　動きの読めない鷹野にSNS上では、「鷹野さん敵味方どっちだ？」「わからんなー」「鷹野さんどっち？裏切らないで～」と心配する声が。

　鷲津の事務所に鷹野がやって来た。蛯沢と蛍原は鷲津に、「信じていいんですかね、鷹野先生」「怪しいと思います、幹事長側の人ですよ」と忠告する。しかしすんなり鷹野を部屋に通した鷲津は、2人が鷹野を疑っていることを鷹野本人に伝える。鷹野は、「そうなんだよ、幹事長に命令されちゃってさ。『鷲津亨を潰せ』って」と明かすと、鷲津からネタをもらう。

　驚く2人に鷲津は、「鷹野は時間を稼いでくれてるんだ。幹事長の不正を暴くための時間を」と説明する。鷹野は、鶴巻が鷲津を逮捕させようとしていることを2人に教えた。鷹野が鶴巻を裏切ったことに驚く蛍原。しかし鷹野は「俺はもともと、派閥政治をなくすために政治家になった」と語り、「そのためにはまず、幹事長を党の中枢から外さないと」と鶴巻を倒す目的を明かした。鶴巻に言われた通り鷲津を潰すふりをしながら、反撃のタイミングを伺っていたのだ。

「デジタルアンツ」を調べ、鶴巻の息子の会社に裏金が渡ったことを突き止めた鷲津と鷹野。2人は勝負を仕掛けるために幹事長のもとを訪れる。

　鶴巻との対決を前に、SNS上では「鷹野先生、信じたいけど信じきれない……」「本当に信じていいの？」「ドキドキ」と更なる裏切りがあるのではと疑心暗鬼になる視聴者も。

　鶴巻に詰め寄る鷲津と鷹野。鷹野は鶴巻にはっきりと、次の党内人事で幹事長を辞職すべきと訴えた。このシーンに、「あれ？鷹野が裏切る流れだと思ったのに？」「鷹野さん、本気だ」「鷹野さんが味方でよかった」「鷹野は白だな（笑）」と安堵の声が挙がっている。