お笑いコンビ・爆笑問題（太田光・田中裕二）が26日、東京・築地本願寺で行われた笑福亭笑瓶さん（享年66）の通夜に参列した。笑瓶さんは22日に急性大動脈解離のため死去した。

　爆笑問題の2人は一時期、笑瓶さんと同じ太田プロに所属していた。太田は「本当にびっくりしましたね。太田プロで僕らが新人だったときに、一緒の楽屋だったことがあったんです。僕らが緊張して中に入れずにいても、笑瓶師匠はいつも優しい笑顔でね、『こっちこいや、君らおもろいなあ、話そうや』って、いつも輪に入れてくれました。お世話になりました」と故人を偲んだ。

　続けて、太田が「僕らは事務所を辞めちゃってから会う機会が少なくなりましたね」と話すと、田中は「僕は何回かゴルフは一緒に行かせていただいたことはありました。前に一回病気をされて治られて、元気になられたのでよかったなと思いましたけどね。また同じ病気でということでね。先ほど、遺影を拝見しましたが、まったく実感わかないですね」と語った。

　また、田中は「テレビのままの優しいお人柄というイメージでね。何かにつけて気にしていただいていたような気がしますね。威圧感を感じたことがないですね」と振り返った。太田は「あの当時、笑瓶師匠は30代だったんですけど、もうおじいさんみたいでした。現場にいると空気が柔らかくなりましたね。当時、太田プロライブで笑瓶師匠は一人コントをやっていたんですけど、ネタはシャープですごくシュールでした。いつもやっているウイッキーさんとは違う、新しいコントをしていた印象があります」と述懐した。

　さらに太田は「上島（竜兵）さんもそうですが、僕らが昔、お世話になった人が亡くなっていく。これからまた共演できるのかなという不安感がありますね。寂しいです」とボソリと語り、目線を落としていた。

　笑瓶さんは1980年に笑福亭鶴瓶に弟子入り。MBS『突然ガバチョ！』など関西で活躍した後、東京に拠点を移す。フジテレビ系『ものまね王座決定戦』で『魔法使いサリー』のキャラクター・よし子ちゃんのものまねを披露してブレイク。TBS系『噂の！東京マガジン』のレギュラーパネリストとしても活躍した。