新型コロナウイルスによる肺炎で、23日午前に亡くなった女優の岡江久美子さん(享年63)。娘で女優の大和田美帆はその前日の夜、ツイッターで「だから絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです」と切実に訴えていた。岡江さんの死去が報じられると、ファンから追悼のコメントが殺到。幅広い年代に愛された岡江さんの早すぎる死の衝撃の大きさをうかがわせる。

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　大和田は新型コロナ感染症軽症で自宅待機だった埼玉の50代の男性が死亡した記事をあげ、「だから絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです」と新型コロナウイルスの恐ろしさに言及。さらに、「そのためには、どうか家にいれる人はいましょう。お出かけは、自粛しましょう。自分のためにも医療従事者の方々をこれ以上苦しめないためにも」と、感染を拡大させないために家にいるよう強く呼びかけていた。

　これが、まさか母・岡江さんの感染が背景にあるとは想像できない。翌23日、岡江さんの死が報じられると、コメントが殺到。「切実にこの言葉が響きます。お母様のご冥福をお祈りいたします」「こちらは今思えば、お母様が他界される６時間前のお言葉だったのですね。お母様から美帆さんを通じての、最期の世の中への強いメッセージだったのだと思います…」と、岡江さんの急死に驚き悼む声があふれた。

　岡江さんは女優として、連続ドラマ「天までとどけ」(TBS)や「七人の女弁護士」(テレビ朝日)などで活躍。また、クイズ番組「連想ゲーム」(NHK)、生活情報番組「はなまるマーケット」(TBS)などでは、持ち前の明るさと頭の回転の速さで視聴者を楽しませた。そんな岡江さんに対して言及するコメントも。「仕事でお母様の接客をさせていただいたことがありました。飾らずサバサバしていてテレビのまんま、裏表のないステキなお人柄だと思ったことを覚えています」「少年時代、非行に走って午前中は自室に籠るようになっていた頃、お母様の番組で私はとても救われてきました。天までとどけの演技にもとても救われてきました」と、それぞれの思いを記している。

　大和田が切実に訴えたメッセージが、まだ新型コロナウイルス感染症を他人事にしか感じられない人に届いてほしい。