「アボカド」を「アボガド」、「いばらきけん（茨城県）」を「いばらぎけん」など、勘違いして覚えていること、意外とあるもの。SNSでは地図大手の「ゼンリン」（本社・北九州市小倉北区）の社員が、恥を忍んで明かしたある投稿に驚きの声が集まっている。

　地図にまつわるアンケートを行うなどして、情報を発信している同社のツイッター。ある日、「#小さい頃勘違いしてたやつ選手権」というハッシュタグがトレンドに上がっていることに気付いたツイッターの担当者は、自分自身がしていたある勘違いを思い出したという。

　それは日本を代表するロックバンド・GLAYを輩出した地、俳優の菅田将暉と小松菜奈がダブル主演した映画『糸』の撮影地としても知られる函館にある、函館山からの夜景の「場所」について。標高334メートルから望む景観は、同市街を挟み込むように湾曲する海岸線が特徴だが、その場所について思い違いをしている人が少なくないようだ。

　担当者は「私が小さいころ、勘違いしていた地図と言えば函館でした」と語り、誰でも通る勘違いなのではと回想。ある日の夕方、「突然なんですが…　函館のこの有名な夜景、マルで囲ったあたりだと思ってたことがある人（今も思ってる人含む）RTもしくはリプいただいてもいいですか？」と「#小さい頃勘違いしてたやつ選手権」のハッシュタグを付けて呼びかけた。

　函館市内の美しい夜景の写真と共に、間違いやすい場所を赤丸で囲んだ地図を付けた投稿には、「そのひとりです」「50過ぎても、そう思ってました」などの共感が寄せられた。「いま知った」、「違うんですか？」と驚がくする人のために、「正解はこちらです…。お間違えのないように」と正しい位置を示した地図を前述の投稿にひもづけて配信。担当者は「このツイートで真実を知る人が多くて、ビックリしています。縮尺的におかしいことは誰でも冷静に考えれば分かりますが…。何かの思い込みなんだと思います」と話している。

　函館以外に間違いやすい場所を訪ねたところ担当者は「よく聞くのは東京の『青海』と『青梅』ですね。東京ビッグサイトに行くつもりが、多摩に行ってしまったと…」いうあるある話を聞かせてくれた。外出の際には、目的地を地図で確かめてから出かけたいところだ。