【RISE】SBの次世代エースは格闘技界の「主役になりたい」 エンタメ格闘技には「正直どうでもいい」

年間最大級の立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022」(東京・両国国技館=ABEMAで全試合完全無料生中継)が25日行われる。シュートボクシング(SB)3階級制覇王者・笠原弘希(シーザージム)がRISEルールに参戦し、強豪チャド・コリンズ(オーストラリア)と激突する。SBの次世代を担う男に意気込みを聞いた。

シュートボクシング(SB)3階級制覇王者・笠原弘希選手
シュートボクシング(SB)3階級制覇王者・笠原弘希選手

現在10連勝中の笠原は強豪チャド・コリンズと対戦

 年間最大級の立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022」(東京・両国国技館=ABEMAで全試合完全無料生中継)が25日行われる。シュートボクシング(SB)3階級制覇王者・笠原弘希(シーザージム)がRISEルールに参戦し、強豪チャド・コリンズ(オーストラリア)と激突する。SBの次世代を担う男に意気込みを聞いた。(取材・文=角野敬介)

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 笠原は2020年から10連勝中。4月に西岡蓮太を破り、SB史上初の3階級制覇を達成。7月にはRIZINの舞台にも上がり、RISEランカーの石月祐作も撃破するなど今ノリにノっている。

 相手のコリンズは2019年に海人を破るなど、対日本人は4戦4勝。笠原にとっては間違いなく過去最強の相手だ。

「日本人負けなしなので規格外の印象。KO勝ちも多いのでパワーがすごいんじゃないかなと思ってます」と相手に敬意を表しつつも、「今回は久々に危機感があって燃えている。うずうずしていますね。久しぶりの感情です」と不敵な笑み。

 さらに「相手はパワーが強いが気持ちも強い。パワーは強いが前に出る気持ちや、耐える力は自分が上だと思っている。耐えて耐えて、向こうの気持ちをへし折ってやろうと、気持ちの勝負だなと思っています」と激闘を予告した。

 笠原3兄弟の長男。SBを背負う者として、世界の強豪を相手に勝利が期待される立場になった。

 現在は10連勝中。転機となった試合には最後に敗れた、19年12月の重森陽太戦を挙げた。

「考える力を負けで与えてくれました。(重盛に再戦で)勝った時に考える力は大切だなと。負ける前までは相手に対しての研究はほとんどしてなかったんです。研究すると、自分の練習する課題、やらないといけないことが分かってくるので、当てはまった時に勝ち筋がみえてきます。あとは精神面でも、こんなときはこういう表情をしないとか、弱い表情をみせたら相手が出てくるなとか、気持ちの面も考えるようになったのが大きいです」

 コリンズ戦へ向けても、「とっておきの技も用意しています」と自信をのぞかせた。

日々練習を重ねる笠原弘希選手
日々練習を重ねる笠原弘希選手

 2022年は「THE MATCH 2022」、「超RIZIN」など格闘技が大きく盛り上がった年になった。同時に武尊がK-1を去り、那須川天心がボクシングへと戦いの舞台を移した。時代は再び群雄割拠。笠原は「主役の1人になりたい。SBで3階級制覇した時に、SBの顔にならないとなっていうのも感じた。SBを背負っていけるようになりたいです」と自覚を口にした。

 一方で、「BreakingDown」を筆頭に、エンタメ性に重点を置いた格闘技イベントも目立った。率直な思いを問うと、「結構どうでもいいですね」と笑いながら、「ああやって盛り上がっているのは、(朝倉)未来選手の力であったりとか、エンタメを見せている人たちの力だったりすると思う。あれはエンタメだと思うので、それはそれで勝手に盛り上がってていいと思ってます。未来選手もBreakingDownを格闘技だとは言ってない気もするので」。

 格闘家として見せたいのはさらに上を目指す姿勢。同大会でRISEのエースとして、リングに上がる原口健飛のことは強く意識。「階級(同じライト級)でいうと日本人最強は原口選手だと思うので、一番強い選手を先に倒したほうが最強という面では手っ取り早いと思います」。飛躍の2023年にするためにも、クリスマスの決戦で最強を証明する。

次のページへ (2/2) 【動画】シュートボクシングの次世代エース笠原弘希が対戦相手をボコボコにするシーン
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