母娘で同じポルシェ愛車→まさかの追突事故から復活 娘はインドア派から人生一変

母と娘が愛でるのは、同じタイプのポルシェ車。不運な交通事故に見舞われたが、“ポルシェ愛”で乗り越えた――。母のニックネーム・パンダさんと、平成生まれの娘でニックネーム・小パンダさん。親子にはとびっきりの愛車物語があった。

この日は代車のポルシェで駆け付けたパンダさん(右)と小パンダさん親子【写真:ENCOUNT編集部】
この日は代車のポルシェで駆け付けたパンダさん(右)と小パンダさん親子【写真:ENCOUNT編集部】

981 ボクスターにぞっこん 平成生まれのポルシェ愛好家のグループも

 母と娘が愛でるのは、同じタイプのポルシェ車。不運な交通事故に見舞われたが、“ポルシェ愛”で乗り越えた――。母のニックネーム・パンダさんと、平成生まれの娘でニックネーム・小パンダさん。親子にはとびっきりの愛車物語があった。

 ポルシェ 981 ボクスター。これが、母娘のかけがえのない愛車だ。

 まずは母のパンダさんから。もともとオープンカーが好きで、アバルト 595Cに乗っていた。周囲にポルシェ好きが多く、当初は「なんでみんなポルシェに乗るんだろう?」と疑問に思っていたが、次第に興味が沸いてきた。アバルトの新シリーズへの乗り換えを検討した際に、「この値段感だったら、中古のポルシェなら買えるかも」と調べ始め、思い切ってポルシェの購入を決めた。 981 ボクスターSだった。

 ここからポルシェについて猛勉強。そうすると、GTSグレードが「すごいらしい、貴重らしい」ということを知った。「最後の6気筒NA搭載で、マフラーもいい音がする。壊れにくい。こうして行きつきました」。約1か月で、今度は白のボクスターGTSに乗り換えた。3年間で日本全国約4.5万キロを走り回った。

「走っていてめちゃくちゃ楽しいんです。運転がうまくなったと勘違いさせてくれるクルマです(笑)。小回りも効いて、コーナーリングも最高なんですよ。峠でもめちゃくちゃきびきびと走ってくれるんですよ」とべた褒めだ。

 一方の小パンダさんは、母の姿を見てきて「オープンカーの楽しさを教えてもらいました」。フォルクスワーゲンのニュービートル カブリオレに乗っていたが、母が楽しそうに乗るポルシェに憧れを持つように。当初は987を探していたが、今年4月に981 ボクスター(ベースグレード)を愛車に。アマランス・レッドメタリックの魅力的な色合いがお気に入りだった。

 ところが、2人に思わぬ悲劇が訪れた。

 今年9月、高速道路で親子ツーリング中に、パンダさんの前を走る車が急ブレーキ。パンダさんはなんとかぶつからずに止まることができたが、後ろを走る小パンダさんは間に合わずに、パンダさんに衝突。娘の981 ボクスターが、母の981 ボクスターに追突してしまったのだ。

 幸いにも大きなけがはなかった。

 2台のボクスターは手放すことに。ショックを受けたが、「相手にけがはなかったとのことだったので、気持ちを切り替えました」とパンダさん。2人で新たなボクスターを探すことを決意した。

 新しい愛車は無事に見つけることができた。パンダさんは、赤の981 ボクスターGTSに。「GTSが見つかってよかったです」。小パンダさんは、981 ボクスター(ベースグレード)。もともと念願だった黄色のボディーに乗ることができるのだ。

 小パンダさんにとって、ポルシェに乗るようになってから、人生がいい意味で変わったという。インドア派だったのが、今ではすっかりアウトドア派だ。朝が早く、連休が少ない仕事に就いているが、休みの日を愛車とともに存分に満喫している。事故前の赤のボクスターでは5か月間で約1.5万キロを走破していた。

「1人旅の機会が増えたんです。夜中に出発して日帰りで京都に行ってきたり。お寺などいろいろな有名スポットの前で記念写真を撮って」。家族に内緒で出かけ、パンダさんは送られてきた写真にびっくりしたという。

 それにポルシェ仲間・友達が増えた。平成生まれのポルシェ愛好家のグループがあるといい、22人ほどが在籍。和気あいあいと交流を深めているという。母のパンダさんは「みんなお金持ちの家の子ではなく、一生懸命働いて仕事で稼いだお金をポルシェにつぎ込んでいるんですよ」と目を細める。

 愛好家との絆を実感するのは、パンダさんも同じ。「全国に友達ができました。1人でドライブに行っても、行った先で皆さん集まってくれて、みんなでご飯に行ったり、ツーリングに行ったり。人とのつながりができたのが、何より大事なことです。それに、ポルシェ好きの方は皆さん、本当に人がいい。優しい方々ばかりです。それでポルシェを降りれないというのはありますね(笑)。ポルシェに頑張って乗るのが生きがいになっています」と話す。

 今回のカーイベントでの取材時は、代車のポルシェで親子で駆け付けた。ネイルもばっちりで、それぞれが今度新しく乗るカラーリングに合わせていた。おしゃれできれいでカラフルなのが印象的だった。

 小パンダさんは「ポルシェ乗りの皆さんはいい人たちばかりです。ポルシェを降りる気はありません。これだけ楽しい乗り物に乗ることは、なかなかできません。休みをフル活用するドライブもそうですが、今しかできない楽しさがあると思っています」と声を弾ませた。

 新たなボクスター2台の待望の納車は、今月26日の土曜日を予定している。母娘にとって、また一つ人生の大事な瞬間になるだろう。

次のページへ (2/2) 【写真】“ポルシェ・カラー”の絶品ネイルに驚嘆
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