戸田恵梨香、30歳を過ぎても「門限18時半」「いまだに一人で夜歩くのが怖い」
俳優の戸田恵梨香が15日、都内で行われた映画「母性」(23日公開)公開直前イベントに登場し、共演の永野芽郁とともに同作をアピールした。
女子中高生の質問に真剣回答
俳優の戸田恵梨香が15日、都内で行われた映画「母性」(23日公開)公開直前イベントに登場し、共演の永野芽郁とともに同作をアピールした。
当日は2人が女子中高生の質問に回答。「どんな学生でしたか」という質問に「ずっと笑っているか、寝ちゃっているような学生でした」と戸田が答えると、学生たちからは「かわいい」と、黄色い声が上がった。
「映画やドラマで演技をするときは緊張しますか」という質問には、戸田が「シーンによって緊張することがあって、長いセリフとかワンシーンを最初から最後まで通しでやるときとか、そういうときに緊張しますが、集中するしかないというかいい緊張感を利用して突き進んでいるような気がします」と真摯(しんし)に答えていた。
「両親と考え方が合わない気がします。どう行動したらいいかアドバイスしてほしいです」という問いかけには、戸田が「まあ、親に限らず、自分以外は他人なので他人同士なので考え方が違うのが当たり前だと思うんです。でも、お父さんとお母さんが経験してきたことは、案としてはあると思うんです。正しいか間違っているか分からないけれど。ルミ子(戸田が演じた役)のように子どもをうまく愛してあげられない人もいると思うけど、ルミ子なり自分なりの愛し方で子どもに向き合っていたとは思う。今、自分がどうしたいのか、心地いいと思うもの、心を躍るものを選択していってほしいなと思います」と熱弁を振るった。
「両親が過保護で困る」という質問には、戸田が「うちも過保護だったんです。30歳を過ぎて実家に帰ってもいまだに門限18時半。基本的に暗くなってから出歩くことが全然なかったんです。いまだに一人で夜歩くのが怖い。過保護だったからこそ、今理解できることもあったりする」と切り出し、「私は16歳で上京したんですよ。それは父が背中を押してくれたから、私は自立をさせられた環境だったんですよね。私も自分の足で立ちたいという思いがあったので、そのことを両親と深くはしゃべってはないんですけど。自立しなければならないとき、親御さんは応援してくれそうな気がします」と笑顔で語った。
最後に戸田は「難しい映画だったと思うんですけど、これが皆さんのなにかのきっかけとなり、答えとなったらうれしいなと思います」と学生たちにエールを送った。
同作は湊かなえの同名小説の実写映画化。娘を愛せない母を戸田、母に愛されたい娘を永野がそれぞれ演じた。1つの事件をきっかけに「母と娘」の恐ろしい関係性や秘密を浮き彫りにする。