お笑いコンビ「NON STYLE」の石田明と、タレントのおかもとまりが夢共演を果たした。エスビー食品のYouTubeチャンネルのコラボ動画企画で、おかもとが原案・企画、石田が脚本を務めたYouTubeアニメ「ウシガエルは、もうカエル。」がきっかけで実現に至った。動画では、石田の「もはや飲み仲間」という“おかん”がゲスト登場で爆笑の展開に。収録を終えた2人に感想を聞いた。

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「愛は捧げるだけのもの」をテーマに制作された同アニメは、2020年12月に公開。主人公・ウシガエルくんの声を中川翔子、ナレーションを斎藤工が担当し、話題を集めた。

　今回の動画は、娘3人のパパ・石田がエスビー食品の栗原はるみのクリームシチューを使ったアイデア満載のリゾット料理をクッキング。人生で初めて母に手料理を振る舞う内容だ。おかもとがナビゲーターとして“ウシガエルくん”の声を務めており、「急造コンビの探り合いやな」（石田）という2人のユーモラスなかけ合いも注目だ。

　エプロン姿でキッチンに立った石田。鮭と野菜をカットして、おかもとがふんする“ウシガエルくん”の声のアドバイスを受けながら、丁寧に調理を進めていった。途中で同アニメの制作背景について、「原作は優しい話やな、と思いました。自分の子どもたちに食の大切さも伝えたいと思って脚本を書いたんです」と明かした。

　双子の長女・次女と、石田の母は、石田と顔がそっくりという。“キャラが濃い”母の思い出の料理の話にも。「レパートリーがあまりなく、白菜と豚を炊いただけのザ・手抜き料理が思い出かな。あと、子どもの頃に遠足に行った時に弁当箱に食パン2枚が入っていて、塩が付いていて豪華やったなあ（笑）」と振り返った。

　具だくさんでおいしそうなリゾットが完成。いよいよここで、母が登場。親子で実食した。確かにそっくり顔の母は「じゃじゃーん、おかんです」と陽気に自己紹介する。息子の愛情詰まったリゾットを口に運ぶと、「めちゃくちゃおいしい。昨日、ようさん飲んだから胃に優しい。これはイケるわ！」と舌鼓を打った。その後も、石田と爆笑トークを続けた。

　親孝行ができた石田は収録後の取材に、「おかんは相変わらず楽しい人やなと思いました。場が明るくなりますね。料理はすごく手軽にできたのですが、めちゃくちゃおいしいものができてよかったです。今度は奥さんと娘たちにご飯を作ってあげたいですね」と笑顔を見せた。

　1児のママで料理自慢のおかもとは「久々に自分の声を変える『ものまね』をしたので新鮮でした。（声色について）今回は息子に『どれが良いかな？』と聞いて選んでもらいました。なんだか複雑というか…でも感慨深く、幸せな気持ちになりました（笑）」と、愛息と“声探し”をして収録に臨んだことを明かした。さらに石田との共演について、「この作品は、私が伝えたいことを描いた原案を、石田さんが解読して脚本として組み立ててくれたのですが、まさに今日も、石田さんが番組として組み立ててくださりました。さすがの腕前です！」と感想を口にした。
　
　石田は食について改めて考えたそうで、「食って言うのは大事だなと思います。ただの塩むすび1つでも、一生懸命何かを頑張ったあとに食べれば、充実感を味わえて、幸福度が増します」。家族や仲間とみんなで食事を共にする“食と人のつながり”の大切さをかみしめたようだ。

　演出家・クリエーターとしても活動している石田とおかもと。作品制作のコラボ第2弾はあるのか。石田が「おかもと大先生は、すてきなものを常に仕掛けようとしている人なので、僕ができることをやりたいと思っています」と話せば、おかもとは「実はウシガエルくんは、アニメだけではなく、絵本や“企画”としてもさまざまな展開を考えています。まさに今回の番組こそがそのような展開の1つでした。なので、今後も私が企画をし、どのようにウシガエルくんを子どもたちやパパママに届けられるかを考え、それを形にし、そこに石田さんにより良い形に調理していただき、世に出していただけたらなと思っております」と前を見据えた。