櫻坂46菅井友香が東京ドームで卒業 涙のスピーチで「欅坂46、櫻坂46、どっちも愛して」

アイドルグループ「櫻坂46」が9日、都内の東京ドームで「2nd TOUR 2022“As you know?”TOUR FINAL」を開催。一期生・菅井友香の卒業セレモニーが行われ、7年間のアイドル人生にピリオドを打った。

櫻坂46を卒業した菅井友香(中央)【写真:上山陽介】
櫻坂46を卒業した菅井友香(中央)【写真:上山陽介】

8月に公式ブログで“前向きな卒業”を発表

 アイドルグループ「櫻坂46」が9日、都内の東京ドームで「2nd TOUR 2022“As you know?”TOUR FINAL」を開催。一期生・菅井友香の卒業セレモニーが行われ、7年間のアイドル人生にピリオドを打った。

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 1995年11月29日生まれ、東京都出身の菅井は、2015年8月に欅坂46の一期生としてグループに加入し、17年からはキャプテンとしてグループをけん引。櫻坂46に改名した後もキャプテンを務め、今年8月に公式ブログで“前向きな卒業”を発表した。

 オリコンやBillboard JAPAN、各種配信ランキングのアルバム・ダウンロード&ストリーミングでも1位を席巻した1stアルバム「As you know?」を引っさげ開催された今ツアー。全国6都市12公演を締めくくるツアーファイナルは、同アルバムに収録された「条件反射で泣けて来る」で幕開け。ペンライトの発光なしという演出で行われたオープニングブロックでは、「BAN」「流れ弾」などの曲が披露され、しなやかなダンスと照明が美しくマッチし、Buddies(櫻坂46ファンの総称)を幻想的な世界に引き込んだ。

 オープニングMC後のユニットブロックでは、1期生6人がトロッコに乗って「タイムマシーンでYeah!」のパフォーマンス。けがから復帰を果たした上村莉菜も会場全体に笑顔を振りまいた。森田ひかると藤吉夏鈴による「One-way stairs」、井上梨名・大園玲・田村保乃による「ずっと 春だったらなあ」、武元唯衣・森田・守屋麗奈・山﨑天による「制服の人魚」と続き、それぞれが個性を放ち無限大の可能性を感じさせた。

 4thシングル「五月雨よ」では、センターを務める山﨑が東京ドームという大舞台で躍動し、圧倒的な表現力でファンの心を揺さぶる。初恋の思いを歌った「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」、櫻坂46としての1stシングル「Nobody’s fault」、BACKSメンバーによる「I’m in」といった楽曲でボルテージを上げて行き、14曲目の「Buddies」ではファンとの絆を確かめ合った。

 終盤戦に突入すると、「車間距離」、「恋が絶滅する日」で独創的なパフォーマンス。そして、森田と山﨑をダブルセンターに起用したアルバムのリードトラック「摩擦係数」では、純白の衣装でミュージックビデオの世界観を再現し、本編のラストを締めくくった。

 アンコールブロックは、欅坂46時代の「Overture」でスタートし、盛り上がりは最高潮に。「不協和音」のイントロが流れた瞬間、大きなどよめきが起こり、同曲オリジナルの衣装に身を包んだメンバーが、すべての感情をさらけ出したパフォーマンス。見るものすべてを魅了すると、アンコール2曲目には、菅井がセンターを務めた楽曲「砂塵」が披露された。

 ドレスに着替えて卒業セレモニーに登場した菅井は、「振り返ると波瀾(はらん)万丈なアイドル人生でした。キャプテンに任命していただいた頃は、人生の転機だったと思います」と、グループを思い続けた7年間を回想。アイドル人生を支えたすべての人に感謝をすると、「一緒に戦ってきた一期生のみんな、ありのままの私を慕ってくれるかわいいかわいい後輩もできました。今、お別れするのが寂しいです」と涙を流した。

 涙を拭くと、「欅坂46、櫻坂46、それぞれにしかない楽曲、メンバーの魅力がたくさんあります。それぞれを尊重しながら、魅力を受け入れて、どっちも愛していただけたらうれしいなと思っています」とグループへの思いを吐露。「これからもこの経験を忘れず、楽しかったこと苦しかったこと、すべて抱きしめて前に歩んでいきたいと思っています。これからも大好きな櫻坂46、菅井友香の応援をよろしくお願いします」と続けて前を向いた。

 スピーチを終えると、メンバー1人ひとりが感謝の気持ちを伝え、愛するキャプテンの門出を祝福。たくさんの愛を受け取った菅井は、アイドル人生最後のパフォーマンスとして、秋元康氏が書き下ろした卒業曲「その日まで」で別れを告げる。

 曲中、「たくさんの方々に支えてもらい、ここまで走り抜けることができました。また大事なみなさんにお会いできるように、明日からは新たな道を走り出したいと思います。そして、今日までグループを守るために戦ってきました。悲しいこともあったけど、最高に楽しかったです。7年間の応援ありがとうございました」とラストメッセージ。心を込めたソロ歌唱を終えて花道を全力疾走すると、「がんばりき!」ポーズを見せ、新たな夢へと旅立って行った。

■2022年11月9日、櫻坂46「2nd TOUR 2022“As you know?”TOUR FINAL」@東京ドーム セットリスト
M01 条件反射で泣けて来る
M02 BAN
M03 Dead end
M04 断絶
M05 流れ弾
M06 タイムマシーンで Yeah!
M07 One-way stairs
M08 ずっと 春だったらなあ
M09 制服の人魚
M10 五月雨よ
M11 なぜ 恋をして来なかったんだろう?
M12 Nobody’s fault
M13 I’m in
M14 Buddies
M15 車間距離
M16 恋が絶滅する日
M17 摩擦係数

EN1 不協和音
EN2 砂塵

W-EN その日まで

※山崎天の「崎」の正式表記はたつさき

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