【RISE】寺山遼冴、約1年ぶりのリングへ 偉大な姉・日葵も目標「名前を超えられたら」

立ち技格闘技イベント「RISE162」(30日、東京・後楽園ホール)で京介(TOP DIAMOND)と対戦する寺山遼冴(フリー)が公開練習を行った。

志朗のジムでレベルアップした寺山遼冴【写真:(C)RISE CREATION】
志朗のジムでレベルアップした寺山遼冴【写真:(C)RISE CREATION】

1番の敵は自分「試合勘を1Rぐらいで早く取り戻せたら」

 立ち技格闘技イベント「RISE162」(30日、東京・後楽園ホール)で京介(TOP DIAMOND)と対戦する寺山遼冴(フリー)が公開練習を行った。

 昨年11月に出場した「RIZIN.32」での弘樹戦以来の試合で約1年ぶりのリングとなる。1年の間に“女帝”と呼ばれた初代RISE QUEENミニフライ級王者の姉・日葵は引退した。

 寺山は公開練習でシャドーを行った。練習後、インタビューに応じた。

――1年ぶりの試合になりますが今の心境はいかがですか。

「最後は去年の11月半ばぐらいに試合やったんですけど、そっからずっと練習してたので試合勘だけ1Rぐらいで早く取り戻せたらいいなと思います」

――1年のブランクがあると試合勘も鈍ってると思いますか。

「鈍ってると思いますし、最後の方は全然緊張とかしてなかったんですけれど今回結構緊張するのかなって自分では思います。そこのところだけ硬くならずにやっていけたらいいなと思います」

――今まではそんなに緊張することはなかったですか。

「今までも最後の方だけ全然緊張しなくてそれまでガッチガチだったんで、それで試合で動けなかったりとかあったのでそれだけ気をつけたいですね」

――この1年間でどんなところが成長したと思いますか。

「身体つきだったりフィジカル面を多く入れたりといった技術ですね。ボクシングのオリンピック選手とかの人たちに教えてもらったりしたのでパンチの技術だったり、志朗くんのところに行ってムエタイの蹴りだったりとか技術も結構見て学びました。総合的に技術にしろパワーにしろ上がってるかなとは思います」

――パンチの打ち方が非常にコンパクトになったように思いましたが自分ではどうですか。

「そこは戻しだったりとか打つ位置、狙うところ、シャドーでもちゃんと打ち分けたりするように練習してたんでそれもあると思いますね」

――ブランクの間に17歳から18歳になりましたけど、大人になってると思いますか。

「いや、全然じゃないですか?(笑) 全然なってないなって思いますけれど、でも身体つきくらいじゃないですかね? 大人になったのは」

寺山遼冴は姉超えも目標にしている【写真:(C)RISE CREATION】
寺山遼冴は姉超えも目標にしている【写真:(C)RISE CREATION】

志朗とともに練習、姉・日葵も目標に

――お姉さんの寺山日葵選手が引退してしまいましたが、影響を受けたことってありますか。

「自分は特にないですけれど、いつか2人でチャンピオンになりたい夢はなくなっちゃいました。自分がチャンピオンになって、まだ今姉ちゃんの方が名前があるのでその名前を超えられたらいいなと思いますね」

――今回の試合に関してお姉さんから何かアドバイスはあります。

「自分のスタイルをちゃんとやれば勝てるから問題ないよって言われてるんで大丈夫ですね」

――今回の対戦相手の京介選手はどんな印象を持ってますか。

「左のフックとかの威力だったりとか油断できない。結構逆転とかが多いので最後の最後まで気が抜けない相手だなと思います:

――京介選手は今年の3月に翼選手にKO勝ちもしていますが、それは意識しますか。

「特にしてないんですけれど、今回そんなに相手の動画を見てなくて。自分のスタイルの穴を埋める練習をしてきました。試合の時に自信持ってやれば問題ないかなと思います」

――対戦相手云々よりも自分自身が問題の試合っていう感じですか。

「自分自身のメンタルだったりとかいろんなことを、自分に勝たないと今回はダメな試合だなと思います」

――所属がフリーになりましたけど練習はどこでやっていますか。

「大宮の志朗くんのBeWELLキックボクシングジムを軸にして、いろいろ出稽古だったりをしてるっていう感じですね」

――志朗選手のジムを拠点に選んだ理由は何なんですか。

「自分の思い的には天心がいなくなって1番は志朗くんだと思ってるんで、あと練習とか考え方が似てたりとか共通点がありました。やっぱり強い人がいるところに行きたいなっていう自分の思いがあったのでそこに行きました」

――志朗選手と練習してて一番自分が伸びたと思うところはどこですか。

「身体の耐久力じゃないですかね。攻撃力も強いし効かせられるパンチも志朗くんあるんでそこを避けたりとか当たらないように自分なりに考えたりしてたんで、ディフェンス面が一番伸びたのかなと思います」

――今回約1年ぶりの復帰戦。寺山遼冴がどれくらい変わっているのかを見せられるものって何だと思いますか。

「KOだったりとか圧倒的に自分が勝つしかないなと思います」

――ブランク空きましたけれど、ここから一気に巻き返したいという気持ちですか。

「だいぶ出遅れたので1年分取り戻しに行かないと。THE MATCHだったりとか自分があそこにいなかったことがちょっと悔しかったので、1年間取り返して自分もいるぞっていうの知らせていきたいですね」

――今後の目標をお願いします。

「ベルトはもちろんなんですけれど、とにかく強い人と戦って勝っていきたいですよね。一応新世代って言われてますけど、早くそこから抜け出さないとなって焦りみたいなのは自分でもあるんで、早く強い人を倒してトップ選手になっていきたいなと思います」

――最後にファンにメッセージをお願いします。

「約1年ぶりの試合になるんですが、自分の変わったところを見せれたらいいなと思うんで応援よろしくお願いします」

 第9試合バンタム級(55キロ)で行われる同カード。29日行われた前日計量を寺山は55キロジャストで、京介は54.95キロでクリアしている。

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