「軽く3億円超えちゃう」 貴重なトヨタ2000GTが3台、旧車オーナーも騒然「みんな極上」

埼玉・川島町(かわじままち)の町制50周年記念イベント「CAR FESTIVAL in KAWAJIMA」が23日、川島町役場庁舎周辺で行われ、350台の旧車が集結した。

3台が集まったトヨタ2000GT【写真:ENCOUNT編集部】
3台が集まったトヨタ2000GT【写真:ENCOUNT編集部】

一般用の駐車場1000台分はすぐに満車 熱気むんむんのイベント

 埼玉・川島町(かわじままち)の町制50周年記念イベント「CAR FESTIVAL in KAWAJIMA」が23日、川島町役場庁舎周辺で行われ、350台の旧車が集結した。

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 川島町は埼玉のほぼ中央に位置し、“都会に一番近い農村”の異名を持つ。鉄道はなく、交通手段のメインは自動車という人口1万9000人ほどの町だ。イベントを運営した日本旧軽車会の吉崎勝会長は、「ここの政策推進課の方から町おこしに記念行事をやりたいと連絡があった。町長から電話があって引き受けた。ここは電車が通っていない町。車社会で、昔から家族が5人いれば車も5台あった。町会議員も何人か古い車に乗っていて、車への愛がすごく強い町」と意義を説明。

 昨年のプレイベントは220台が集まり、「最初は250台くらいかと思っていた。そしたら『俺も俺も』と手が上がって380台になった。駐車場に入りきらないので、350台で区切った。物販も31店。私がやっているイベントで過去最大」と、反響の大きさに驚きを込めた。

 午前10時の開始とともに、一般客用の駐車場1000台分がすぐに満車になる盛況ぶりで、多くのカーファンが駆けつけた。

 旧車は全国から集まり、「北は山形、南は3泊4日をかけて愛媛から来ている。それだけ楽しみにしていた」(吉崎さん)とオーナーにとっても一大イベントだった。

日本で1台のFUJI CABIN【写真:ENCOUNT編集部】
日本で1台のFUJI CABIN【写真:ENCOUNT編集部】

旧車は文化 電気自動車の波にあらがう決意 「日本の伝統守る」

 展示車両も多彩だ。北米のオークションで1億円超えで落札されたことで知られる国内中古車の最高峰、トヨタ2000GTは3台(前期型1台、後期型2台)が並び、一躍撮影スポットに。参加した別の旧車オーナーからも「3台並ぶことはそうそうない。50数年前の車でこのスタイリングは最高。みんな極上ですよね。軽く3億超えちゃう」と興奮の声が上がった。吉崎さんも「3台は珍しい。なかなかない」と目を細めた。

 さらに、スカイラインGT-R(ケンメリ、ハコスカなど)やNSX、ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ・ディーノなど希少性の高い国内外の旧車が勢ぞろいした。

 ゴールドカラーのトヨタ2000GTオーナーの石塚貴司さんは「にぎやかでいい。自走で来ている方がほとんど。地元の方が大勢いらっしゃっている。川島町はあまり知らない人が多い。僕も初めて。(2000GT)3台というのは、吉崎さんの人徳だね」と笑顔。

 吉崎さんは「今日も若い人がいっぱい来ているけど、カッコイイって言ってるよね。昔の車は角目か丸目なんですよ。丸目は特に女の子に人気がある。国会議員は電気化、電気化って言っているけど、クラシックカーは文化。古い車を大事にする日本の伝統を守っていく」とアピール。早くも来年の開催を約束した。

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