武田真治、NHKスペシャル「新・幕末史」を筋肉ネタも使い解説 「準備をするのが大切」

NHKスペシャルで、2020年に放送された「戦国」に続くグローバル・ヒストリー企画の第2弾「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」が、16日と23日にそれぞれ午後9時から放送される。

「青天を衝け」に続いて小栗忠順役を演じる武田真治【写真:(C)NHK】
「青天を衝け」に続いて小栗忠順役を演じる武田真治【写真:(C)NHK】

武田真治とモーリー・ロバートソンが番組の魅力を語る

 NHKスペシャルで、2020年に放送された「戦国」に続くグローバル・ヒストリー企画の第2弾「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」が、16日と23日にそれぞれ午後9時から放送される。

 今回は、世界史から見た日本の幕末を描き、ナビゲーターは俳優の西島秀俊が担当。番組では、貴重な海外の史料などを紹介しながら、俳優陣によって幕末の動乱がドラマで映像化される。16日の放送では迫りくる大英帝国に対峙した、最後の幕臣・小栗忠順の活躍が描かれる。23日は、俳優の迫田孝也が演じる西郷隆盛が活躍する戊辰戦争を中心に、ドイツ帝国などとの駆け引きが紹介される。

 今回、大河ドラマ「青天を衝け」で演じた小栗忠順に再び挑む武田真治と、パークス公使を演じる、コメンテーターやタレントとして活躍するモーリー・ロバートソンにインタビューを行い、番組の魅力に迫る。

 2度目の小栗を演じることになる武田は、「幕末というと、どうしても坂本龍馬や西郷隆盛などが人気で、小栗は注目されていなかったと思います。自分も作品を演じるまでよく知らなかったのですが、新しい形で日本のために戦った偉人だと知り、思いを馳せながら演じました」と話し、「モーリーさんと対峙する場面もあったのですが圧があって、小栗もそんなに体は大きくないと聞いているので、どれだけ勇敢に交渉したのかを思い知りました」と明かした。

 モーリーは「小栗は日本を守るという意志で、自分の国よりも何倍も強いと分かっている国に対して孤軍奮闘されていた方だと知りました」と話した。

 そんなモーリーは自身が演じたパークスについて、「パークスが日本に及ぼした影響は、複雑なのですがペリーに匹敵するものだと思いました。パークスは小栗と色々と向き合って取引をするのですが、その背景には壮大な考えがあったことがわかりました」と明かした。

 小栗の魅力について武田は、「簡単な白黒ではない考え方を小栗はしているのですが、それが非常に自分ではしっくりきたんです。命を削ってでも演じるならば、こういう人物に出会いたかったとトキメキました。2度目の役を頂いて打ち震えています」と明かした。

 さらに、「イギリスに対して、喧嘩を売られないために準備をするという新しい視点の戦い方をしています。映像で表現は難しいのですが、今の時代だからこそそういう考えが必要かなと思います。僕の考えでは、例えば人に舐められないためには、筋肉をつけて胸板を厚くする。あいつと争うと、100%の勝利はないぞという準備をするのが大切なのかと思います」と独自の見解を説明した。

 モーリーは演技の仕事について、「表面的な答えとしては、使う顔の筋肉が違います。表情筋をリセットして望みました」と話した。また、立体性をもって役に対して想像力を持って役作りをしていると明かし、「コメンテーターは複雑な状況の中で何かを掴み取って、いまはこうなっていますということを届けるのですが、演技は逆なんです。わかっていることを、そうではなかったかもしれないと想像の幅を歴史に与える作業になりました」と説明した。

 2人の名演技も必見となる「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」。知られざる日本の歴史を体感できる番組となりそうだ。

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