デジタルカードゲーム「Shadowverse」（以下、シャドウバース）の大型大会「RAGE Shadowverse 2022 Autumn」のGRAND FINALSが9月23日、有明セントラルタワーホールで開催された。お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタルと村上も「#マヂカルシャドウバース」出張配信に出演し、会場では野田がプロデュースしたゲーム「邪道バース」の大会も開かれた。大型eスポーツ大会を会場で体感した2人に、感想を聞いた。

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――「RAGE Shadowverse 2022 Autumn GRAND FINALS」はテリヤキ選手の優勝で幕を閉じました。お2人の感想を教えてください。

村上「会場で盛り上がりを見るのも初めてで、歓声が聞こえて、熱さが伝わってきました。現地でできたことはよかったですね」

野田クリスタル（以下、野田）「決勝の舞台は本当にすごいことが起きるなと。僕がプレイするランクマッチだと、わりとあっさりやられたり、スタートの時点からうまくいかないことがあったりしますが、大会では何かが起きる。すごいなと。決勝には何かがいるんじゃないかなと思っちゃいますね」

――印象に残っているシーンはありますか？

村上「どういう状況でもプレイヤーの表情が変わらないのは、すごいなと（笑）。どれだけ追い詰められてても、最初の手札がどれだけ悪くても、まったく表情が変わらない。テリヤキ選手なんて、1000万円獲ったんですよね？　一切表情が変わってなかった（笑）。日頃からの積み重ねで、勝負の世界でやられているんだなと思いました」

野田「テリヤキ選手の手札のカードを高速でクリックしていく動きですね。。“チョチョチョチョ”って（動いている）。たまにそれがなくなると、勝ちが見えた瞬間なんですよ。羽生（善治）名人も、勝ちが見えたときは手が震えるって言っていますが、そういうのがあるんだなと。だから今後、もしかしたらあの“チョチョチョチョ”で状況が分かるかもしれないですね。ああいうのを見るのも醍醐味（だいごみ）だなと」

――新たに発見したシャドウバースの面白さはありますか？

村上「『何ターン目までにないと厳しい』というカードがありますよね。そういうカードが引けなかったらリタイアすることがあったんですが、リタイアしなければ意外と勝つこともあると感じました。諦めることなく、どれだけ引きが悪くても戦うことが大事。後々で引けるとか、引けないプランも用意しておくとか……。だから『これを引かないと負ける』なんてことはないんだなと思いました」

野田「1000万円が懸かっているので、僕らが普段やっているランクマッチと違って、イチかバチかの勝負をかける場面があまりない気がしましたね。そんなリスクを取るくらいなら、有利な状況をもっと固める。だから勝つ。それがすごく面白かったです。イチかバチかの勢いに任せるのではなく、大局的な有利を追うというのが面白いですよね。ただ、実際に自分でやると負けちゃって……。終わった後に『出しときゃ良かった～』ってなったりするんですよね」

村上「合間時間に、歯を磨きながらやっていたりするから……というのもありますね（笑）」

――「#マヂカルシャドウバース」出張配信の感想はいかがですか？

村上「良い意味でいつも通りにできましたね。リグゼ選手(GxG)がいればゲームのことは安心だし、僕らと三田（麻央）ちゃんは友達みたいな感じだし……。変わらずできたかなとは思います」

――会場では野田さんがプロデュースした「邪道バース」の大会も開催されました。

野田「『（大会が）成立すんのかな』と思いながら、成立しないことも面白さにするのが『邪道バース』と思っていたんですが、成立しましたね。10回やったら1回しか成立しないと思っていた中で、その1回を引きました。
何より面白かったのは、決勝に出た2人が『邪道バース』を極めていて、解説のリグゼさんも極めていたこと。すごい読み合いになっていましたね。邪道込みのリーサルが見えているので、すごく面白かったです。

　会場もすごく盛り上がっていて、『邪道バース』をこういう形でやっていくのはいいんじゃないかと感じました。メイン会場の横のスペースで開催する大会という形で、今後もやっていけたらなと思いましたね」

――RAGE全体の雰囲気を振り返るといかがでしょうか。

村上「会場を回ることはできなかったのですが、すごい盛り上がりだったなと。お客さんの歓声や、実況・解説の盛り上げ方で、すごい大会だということを感じることができました」

野田「全員が『あー』って言うタイミングが同じなのはすごいなと思いました。全員が同じ映像を見ていて、同じ知識を持って集まっている。そばから見たら何が起こっているのか分からなくても、ここにいる全員は『あー』と声を出す。すごい環境だなと感じました」

村上「自分たちもシャドウバースを少しずつ理解して、そういった面白さを感じることはできるようになってきました。でも、まだビビっちゃいますね。最後の試合でも『勇気の少年・カシム』を引いて有利なことは分かっても、『カシムーーーーー！！！』と叫ぶことはできないです（笑）。間違っているかもしれないから。自信を持って盛り上がれるようになったら、もっと楽しく見られるようになるでしょうね」

野田「まだ使えるデッキが少ないので、なかなか分からないことも多いです。環境が変わったとき、最初は手こずるんですけど、慣れてくると楽しくなってくるんですよ。使えるデッキはもっと増やしていきたいですね」