モデル・タレントとして存在感を放っている谷まりあ（27）。最近は俳優としても活動の幅を広げている。動画配信サービス「Paravi」で独占配信中のParaviオリジナルドラマ「-50kgのシンデレラ」ではヒロインの恋を支え、応援する親友・加奈子を熱演している。親友の存在を大切に感じてきた谷にとって、これ以上ないハマり役になることは間違いない。苦しい時代を支えた親友・新木優子との交流、そして今後の俳優としての展望について、谷に聞いた。

　電子コミック誌「comicBerry’s（コミックベリーズ）」に連載され、紙コミック版と電子版を合わせて累計140万部突破を記録した、スターツ出版発刊による同名コミックが原作で、ヒロイン・陽芽（大原優乃）が就職活動中に一目ぼれした御曹司・宰（おさむ・犬飼貴丈）への思いを募らせて一念発起し、50キロのダイエットに成功するが……という物語。谷は陽芽の親友で、栄養士の資格を生かして陽芽のダイエットを成功に導く加奈子役を演じている。

　陽芽と宰の“胸キュン”ラブストーリーを中心に、陽芽と加奈子の友情、豊富なダイエット知識の紹介も見どころだ。谷は「陽芽ちゃんの大親友役なので、女の子同士の友情を描くことができるのはすごく楽しみでした」と声を弾ませる。それは、自身も“親友”に支えられてきた経験があるからだ。

　谷は1年間の浪人生活を経て一般入試で早稲田大学に入学。厳しく、苦しい浪人生活を支えていたのが、親友・新木優子の存在だという。

「大学受験のとき、1か月に1回は優子ちゃんと会っていました。その度に、都会の楽しいところに連れ出してくれて……。月に1回そうやって遊ぶのがすごく楽しみで、1年間頑張れていました。今となっては『あんな大変なときもあったよね』って。いい思い出という感じです」

　劇中では、谷が演じる加奈子が豊富な知識で陽芽の過酷なダイエット生活を支える。

「ダイエットも受験と同じで、1日2日でできるものではないと思います。受験の場合は1年間を目標に取り組んでいましたが、1年間はとても長いじゃないですか。はじめはその長さを感じるし、『あと半年もあるんだ』と思ったり、本番が近づくと重圧もあって……。

　いろんなところでいろんなプレッシャーがあって大変でしたが、支えがあったからこそ、1人じゃ頑張れないことも楽しみに変換することができましたし、終わったあとの楽しみもできる。そういう意味では、陽芽ちゃんのように私も支えてもらって頑張れていたと思います」

　新木との交友関係は10年以上にもなるという。「『仕事でこういうことがあったよ』『お互い頑張ったね』と褒め合っています。息抜きしながら、支え合えているのかなと思います」と頬が緩む。

　これまでの経験が、今回演じる役柄にも生きる。「優子ちゃんをはじめ、自分が友だちにどういう気持ちでいるのか」を役に重ねた。「陽芽ちゃんを演じる大原さんを、すごく好きになりたいと思いました。普段の自分も、ちょっとは重なっているんじゃないかな」。

　16年4月から雑誌「ViVi」（講談社）の専属モデルとして誌面を彩ってきたが、22年5月で卒業し、その活動の幅をさらに広げている。日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ！」では“出川ガールズ”としても活躍中で、最近では俳優としてドラマへの出演も続く。

　俳優・谷まりあの今後の展望を聞くと「ヒロインのような、かわいい役がすてきだなと思っていましたが、今回演じた加奈子のように主役を支える役のように、いろんな役をやってみたいです」と前向きだ。「やっぱり、王道なラブストーリーをやってみたい。キュンキュンすると思います（笑）」と夢が膨らむ。

　同作は“一目ぼれ”から始まるラブストーリー。一目ぼれの恋愛について聞くと、「全然信じます！　『ピンとくる』とか『運命』とか好きなタイプです」と声を弾ませる。買い物でもその一目ぼれ“クセ”が出てしまうそうで……。「最近は冷静になろうと思って、『かわいい！』と思っても、1回家に帰ってから、考えるようにしています（笑）」。

□谷まりあ（たに・まりあ）タレント、モデル。1995年7月28日、東京都出身。16年からファッション誌「ViVi」の専属モデルとして活動し、数々のファッションショーに出演。日本テレビ「世界の果てまでイッテQ」では“出川ガールズ”としてバラエティーでも存在感を発揮している。昨今はドラマにも多数出演し、女優としての活躍の幅も広げる。公式インスタグラムのフォロワー数は247万人。（22年9月時点）

◆配信情報
Paraviオリジナルドラマ「-50kgのシンデレラ」
毎週金曜午後7時からParaviで独占配信中。第1話は無料配信。

番組HP
https://www.paravi.jp/static/cinderella-50kg/

◆衣装協力
DRAGON FRUIT　柴田一宏