【RIZIN】鈴木千裕、会見でいじられた萩原京平をほめ殺し「全然できると思っています」

米ハワイ・ホノルルで開催された格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN(以下、超RIZIN)」および「湘南美容クリニック presents RIZIN.38(以下、RIZIN.38)」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで完全生中継)の記者会見に出席した鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)。朝倉未来、フロイド・メイウェザー(米国)がスーパーファイトを行う同日に萩原京平(SMOKER GYM)と対戦。両手の負傷から約6か月ぶりの復帰への心境を聞いた。

「RIZIN.38」で萩原京平と戦う鈴木千裕【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】
「RIZIN.38」で萩原京平と戦う鈴木千裕【写真:(C)AbemaTV, Inc./RIZIN FF】

鈴木千裕が考えるハワイに呼ばれた意味

 米ハワイ・ホノルルで開催された格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN(以下、超RIZIN)」および「湘南美容クリニック presents RIZIN.38(以下、RIZIN.38)」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで完全生中継)の記者会見に出席した鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)。朝倉未来、フロイド・メイウェザー(米国)がスーパーファイトを行う同日に萩原京平(SMOKER GYM)と対戦。両手の負傷から約6か月ぶりの復帰への心境を聞いた。(取材・文=島田将斗)

 3月の平本蓮戦以来の舞台が今回のビッグイベントだ。23歳の鈴木はハワイの会見に呼ばれた意味をしっかりと受け止めていた。

「今後の格闘技業界を背負っていく第一人者に選ばれたのかなと思っています。天心選手、武尊選手の試合が終わりました。今RIZINで活躍しているベテラン選手、30代以降の選手は強い。しかし、その人たちもいずれは引退する、スター選手が不在なわけで、今回はそれを担っていく選手が呼ばれたのかなと思います」

 会見では一部メディアで報じられたリング外でのパーソナルな問題を萩原に「火のないところに煙は立たない」と一方的に“口撃”される場面も。鈴木は「ねちっこいです、小学生みたいなけんかだった」としながらも対戦相手を“次世代スター”のひとりとして認めていた。

「結果を残しているしMMAファイターとしての実力もある。『寝技が苦手』の意見もあるがそんなことはない。じゃなかったら上がってこられなかったですし、これまでテイクダウンされた試合っていくらでもあると思うんですよ。それでも勝ち残ってきた。寝技も、全然できると思っています。ただ萩原選手が打撃に突出しているように、寝技が飛びぬけて強い選手がRIZINには多い。そういった意味では差はありますけれど、平均的にはできる人。でも僕は全局面で勝っている。そこを視聴者のみなさんに見せたい」

 萩原へのリスペクトを口にしながらも、「全局面」で上回っていると自信をのぞかせた。

 鈴木にとっては2021年9月の「RIZIN.30」以来、2大会ぶりのナンバーシリーズ。場所は聖地。さいたまスーパーアリーナだ。RIZIN初参戦となった同試合では、対戦相手の昇侍に20秒で瞬殺された。この試合にかける特別な思いもあった。

「僕の中ではリベンジ。さいたまスーパーアリーナで昇侍さんに負けて、約1年越しに借りを返せる。さいたまで作った借りはさいたまでしか返せない」

 約6か月、鈴木にはブランクがある。3月の平本戦では両手を負傷。症状は意外にも「大したことはなかった」とけろっとしていた。その間にフェザー級では動きがあった。“若手”の台頭だ。21歳の山本空良は2月の「RIZIN TRIGGER 2nd」で新居すぐるに1RTKO勝ち。3月の「RIZIN.34」では中村大介に判定勝ち。そして7月には2大会連続で出場。カイル・アグォンに判定勝ちし、ヴガール・ケラモフには判定負けを喫したが善戦。外国人選手相手にも実力を示した。

「山本選手強いですね。自分は山本選手に判定勝ちをしているけれど、技術もあるし、そのときの作戦、コンディションで上回っていただけ。その日に強い人が試合に勝つだけだと思う。勝つつもりでいますけれど今後、再戦してどうなるのかは分からないです。空良選手は器が広くて好青年なんですよね」

 タレントがそろうフェザー級戦線の話をすると思わず笑みがこぼれた。

「ぐちゃぐちゃになってますよね。コロナの規制も明けて外国人選手が入ってくるようになったので、僕は近い将来、外国人選手がチャンピオンになるのかなと思います」

 現在の同級王者は牛久絢太郎だが、新王者の誕生も予言した。

「やっぱり地力の差ってあるんですよ。試合前日まで同じ体重で計量に乗って、同じ時間が設けられてリカバリーするじゃないですか。同じ体重、同じリカバリーで腕相撲しても勝てないんですよ。潜在能力というか。簡単に日本人には投げられないような選手が軽く投げられることもありますし。なかには日本人でも勝てる選手いますけれど、平均してみると少ないんですよ」

 その一方でペルー人の父を持つ、自身には地力の差は関係ないと豪語した。

「僕は外国人選手がチャンピオンになれると思いますし、日本人でそのチャンピオンと闘えるのは自分だけ。外国人の力を持った日本人なので」

「未来のことは考えない」と口にすることが多い鈴木だが萩原戦後に対戦したい相手はすでにいるようだ。

「僕のなかでは山本空良選手と戦ったケラモフ選手。あとは萩原選手に勝ったらクレベル・コイケ選手と闘いたい。権利はあると思うんですよ。僕が山本選手に勝って、山本選手はケラモフ選手に負けているので。あっていいのかなと思います」

 勝てば未来が拓けるストライカー対決。「全局面で勝っている」と豪語する鈴木が注目のビッグイベントで魅せるパフォーマンスは見逃せない。

▼チケット詳細はこちらから
・ABEMA特設ページ
https://contents-abema.com/superrizin-rizin38/

・チケット詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-7/slots/B6gPBYE3wZSZg3

・『朝倉未来 応援チケット』詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-8/slots/A26LaMh7in9EqV

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