朝倉未来vsメイウェザーって何がすごいの? 興味のない人に送る「超RIZIN」を見るべき理由
メイウェザーは何がすごいの?
B「未来さんのことってもうみんな知ってると思うんですけど、じゃあメイウェザーって何がすごいんですか?」
C「僕のイメージはジャスティン・ビーバーを入場のときに引き連れてた人。しかも歌わせなかったんですよ(笑)。あとはお金が大好きで、女性問題とかスキャンダルも多いですよね」
A「えらく偏ったイメージだな……。わかりやすく戦績がすごい。50戦して全勝のパーフェクトレコード。さらに史上初めて無敗で5階級制覇を達成してるんだよね」
B「なんとか階級制覇ってなんか聞いたことあるんですけど、そもそも……階級って何ですか?」
A「ボクシングは、まぁほとんどの格闘技はそうなんだけど、細かく体重が分かれていて、メイウェザーはスーパーフェザー級(約58.9キロ)~スーパーウェルター級(約69.8キロ)までの5つの階級で世界チャンピオンになったってこと。格闘技って体重差が本当に大きいからみんな必死で減量してるんだけど、メイウェザーは適正よりも少しずつ体重を上げて、自分よりも大きな相手も倒していったっていうのが評価につながっているよね」
C「デ・ラ・ホーヤとか、カネロ(サウル・アルバレス)とか、パッキャオとか、ライバルもめちゃ強いですよね。それなのに全勝ってのがすごいですよね」
B「格闘技本当に知らないので、そういうの聞いてもいまいちピンとこないんですよね。ってことで調べたら通称“マネー”(金の亡者)って……。悪口じゃないですか!?」
A「最初は“プリティ・ボーイ”(美少年)って言われてたんだけど、いつからかお金に絡めたパフォーマンスが多くなっていって。まぁ実際に超お金持ちなんだけど、それを前面に押し出すような。札束使ったパフォーマンスとか、日本人の感覚だとちょっと“やらしい”けど、そのキャラも注目を集めた理由だよね」
B「お金持ちキャラか~。いくらくらい稼いでたんですか?」
A「ちょっとだけ古いけど、2019年に発表された“2010年代に最も稼いだアスリート”で堂々の1位。約9億ドル(当時のレートで約1000億円)で、C.ロナウド、メッシよりも稼いでたとか。ちなみに1試合のファイトマネー最高額は2015年のパッキャオ戦の1億2000万ドル(約144億円)、PPVの売り上げの歩合も含めると2億1000万ドル(約250億円)とも……」
C「1試合で250億円!? 額が大きすぎてピンときません。那須川天心戦では10億円って言われてるみたいですけど、今回はどのくらい貰えるんだろう……」
B「稼ぐ人ってのはよくわかったんですけど、ボクサーとしては何がそんなに強いんですか?」
A「もちろん全てが優れてるんだけど、特にスピードとディフェンス能力なのかな。反射神経がすさまじくてとにかく相手のパンチをもらわない。相手のパンチを避けて、一方的にパンチを当てる技術は歴代No.1だと思う。KOは意外と少なくて、12R戦って判定で勝つという試合が特にキャリアの終盤は多かったから、“つまんない”っていう批判も少なくなかったね」
C「メイウェザーって派手な部分がクローズアップされがちですけど、実はすさまじい努力家なんですよね?」
A「メイウェザーの有名な言葉に、『お前が休んでる時、俺は練習している。お前が寝ている時、俺は練習している。 お前が練習している時、もちろん俺も練習している』というのがあるんだけど、しびれるセリフじゃない? 真似できないけど……」
勝敗の行方はいかに?
A「さてここまで2人について触れてきたけど、実際に戦ったらどうなるのか。Cくんは率直にどう思う?」
C「いや~、もちろん未来さん勝って欲しいですけど……。言われてるほど差ありますかね? 僕は勝つ可能性あると思ってますよ」
A「一発当てられるかどうか、というところが世間の正直な見方だよな。とにかくメイウェザーにパンチを当てるのは至難の業。まずはかすらせでもして、本気にさせられるかが個人的な焦点の一つかな」
C「インタビューさせてもらった時も、メイウェザーと実際に対面すると『小さい』『オーラはない』って言ってたんですけど、『映像を見ると自信がなくなる』って。未来さんのそういう発言って聞いたことなかったんで、実際にリングで対面してみてどう感じるのか気になります」
B「あの天心さんでも全然勝負にならなかったんですよね? やっぱりすぐ終わっちゃうんですかね……」
A「自分も実は少しいけるんじゃないかと思っていて、その大きな理由の1つが体格差。天心はメイウェザーよりも5キロ軽かったけど、逆に未来さんは5キロ~10キロは重い。メイウェザーはめちゃくちゃパンチがあるわけじゃないし、『長いラウンド楽しんでほしい』とインタビューで話していたから、序盤は流すと思うんだよね。その間隙をついて、被弾覚悟で前に出て一発当ててしまえば、何かが起こるかもしれない」
C「ぼくもそう思います! インタビューでは『パンチをもらいながら当てる。それはこの試合が(3分×3R)だからできる。このルールを利用して勝ちに行きます』と話してくれました。“BreakingDown作戦”も示唆していましたし、何か想像のつかない奇襲のようなものを仕掛ける気もしています」
B「未来さんって何かやってくれそうな期待感ありますよね。ただじゃ負けないぞ、みたいな」
A「これはRIZINの榊原さんも言ってたんだけど、勝算が全くない試合を受ける男じゃないのかなと。今回は3Rで決着がつかなければドローだけど、インタビューであった『ドローなら勝ち負けつくほうがいい』『負けることは怖くない』という発言からも、色々と想像が膨らむよ。3R倒されずに“よくやった”という評価を狙うことはないんじゃないかと」
C「メイウェザーにとっては小遣い稼ぎなのかもしれないですけど、未来さんにとっては海外進出のきっかけになる大きなチャンスですもんね。夢のマクレガー戦に近づけるかもしれない」
A「Bさん、少しは興味出てきた?」
B「出てきましたよ。ちょっと見たいなって思い始めてます。でも実はもっと興味ある試合があって……」
C「どの試合ですか?」
B「メイウェザーのボディーガードとやる人いますよね? 皇治さんでしたっけ? あっちもなんか面白そうだな~って」
A、C「……さすが“俺たちのスーパースター”」
〇…ENCOUNTでは25日の「超RIZIN」および「RIZIN.38」へ向けて、19日~25日を“ファイトウィーク”に設定。朝倉未来、榊原信行CEO、そしてフロイド・メイウェザーのインタビューなどを随時掲載していく。
▼チケット詳細はこちらから
・ABEMA特設ページ
https://contents-abema.com/superrizin-rizin38/
・チケット詳細ページ
https://abema.tv/channels/payperview-7/slots/B6gPBYE3wZSZg3