スカイラインGT-R&スバル、26歳女性オーナーは2台持ち “人生を変えた”愛車物語

若くしてスポーツタイプの車を2台持ち。充実のカーライフを楽しんでいる女性オーナーが、大阪在住のなつこさん(26)だ。乗っているのは、2001年式の日産スカイラインGT-R(R34型)と17年式のSUBARU WRX S4。世界に知られる人気車だ。人見知りで、一時患ったうつ病を克服できたのも、愛車の存在が大きいという。そんななつこさんの“車と歩む人生”とは。

GT-R R34とWRX S4がなつこさん自慢の愛車だ【写真:本人提供】
GT-R R34とWRX S4がなつこさん自慢の愛車だ【写真:本人提供】

もともとは母から譲り受けたスズキ・ワゴンRに乗っていた

 若くしてスポーツタイプの車を2台持ち。充実のカーライフを楽しんでいる女性オーナーが、大阪在住のなつこさん(26)だ。乗っているのは、2001年式の日産スカイラインGT-R(R34型)と17年式のSUBARU WRX S4。世界に知られる人気車だ。人見知りで、一時患ったうつ病を克服できたのも、愛車の存在が大きいという。そんななつこさんの“車と歩む人生”とは。

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 20歳で免許を取り、もともとは母から譲り受けたスズキ・ワゴンRに乗っていた。「頭文字D」や「ワイルド・スピード」のファンで、スーパーGTのレース観戦にも行っていた。“筋金入り”のスポーツカー好きだ。

 WRXをチョイスした理由について、「車を初めて買うにあたり、最初はランエボX(三菱ランサーエボリューション)を買いたくて母に相談したのですが、『ワゴンRより古いものはダメ』と言われてしまい、ランエボXのライバル車に位置付けられていたWRXを選んだんです。23歳の時です。とはいえ、ペーパードライバーだったのでオートマのS4にしました。約380万円でした」と語る。

 だが、最初は慣れずに何度かぶつけてしまった。当時は車関係の仕事に就いており、「最初からぶつけちゃったから、自分で直しちゃおうかなと思って、自分で板金してました(笑)。傷の部分を磨いて塗装をして」。今ではすっかり乗りこなせるように。主に街乗り用として使っているが、「今後はサーキットを見据えています。サスペンションを取り替えて車高を少し低くして、4点式シートベルトを入れたのでアクティブにいけたらと思っています。やはりコーナーリングは安定していますし、ボクサーエンジンのボボボという低音の響きがたまらないです」。すっかり魅了されている。

 そして、世界的にその名をとどろかすGT-R R34。なんとWRXの半年後に手に入れたという。

「『頭文字D』や『ワイルド・スピード』でR34の存在は知っていましたが、スーパーGTを観戦して、『日産はやっぱりかっこいいな!』と感じまして。850万円ぐらいでした。趣味が貯金ですし、働いた分を一生懸命貯めていました」。

 何と言っても、お気に入りは6速MTだ。「走る場所によって使い分けて、下道だと3、4速で、山を登る時は2、3速。高速は6速を使います。トルクが効くので、エンストしにくいんですよ。特に、山道のうねったカーブを走り抜けるのが好きなので、月1回の定例の走行会に参加したり、景色も楽しんでいます」と声を弾ませる。

 年齢が若いのにローンを組まず、2台とも現金一括購入したという。「私はもともとド田舎出身で、周囲の人たちは分割で払うという考えがほとんどないんです。欲しいものはお金を貯めてから買う、一括で買えなければ買わない方がいい、という考え方なんです。私自身も自然にそう育ってきました。もともと車が買えるようお金を貯めていましたし、ローンが残っていないので気持ち的にいいかなと思っています」と理由を教えてくれた。

 2台持ちのカーライフ。実は過去の病の経験から、“今を楽しむ”考えを重視するようになった。「3年ぐらい前まで、うつ病にかかっていました。死ぬ寸前までいった時に、お金を残しても意味ないなと思ったこともありました。楽しかったと思えることにお金を使おう、そんな生き方をしようと思ったんです。実はGT-R R34を買う時も、当初はER34のスカイラインにしようと考えていたんです、値段も3分の1ぐらいなので。でも、できる限りのいい思い出を作ろうと、思い切ってGT-R R34を買いました」。

 もともと人見知りが激しい性格。学生時代はあまり友達がいなく、口数も少なかった。そんな引っ込み思案な人生を変えたのは、奮発して手に入れた愛車だった。「大学から大阪に来たのですが、家から一歩も出ない時期もありました。GT-R R34を買ってからもうつ病が少し長引いていました。でも、車を通していろいろな人に会うことができ、愛車を運転していると嫌なことを忘れられます。GT-R仲間も増えていき、共通の価値観を共有することができるようになりました」。実はバイクにもハマり出して、ホンダNSRとCBRの2台持ち。以前とは真逆のアクティブな人生に変わり、ドライブとツーリングを存分に満喫している。

 今後の夢は大きく膨らむ。「今度はFR(後輪駆動)車に乗ってみたいんです。ドリフトにも挑戦してみたくて。日産シルビアですね。乗りこなして、部品調達ができるのか気になるところはあるのですが。WRX のサーキットはもちろんそうですし、GT-R R34では、いつか富士スピードウェイを走ってみたいです。あっ、欲しい車はいっぱいあって、トヨタAE86にも乗ってみたいです!」

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