【鎌倉殿の13人】山本千尋“トウ”「ずっとこの時を待っていた」 修善寺で衝撃展開

俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。28日に放送された第33回「修善寺」では、女優の山本千尋演じる孤児・トウの謎につつまれた狙いが明らかにされた。

山本千尋演じるトウ(右)【写真:(C)NHK】
山本千尋演じるトウ(右)【写真:(C)NHK】

トウの謎につつまれた狙いが明らかに

 俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。28日に放送された第33回「修善寺」では、女優の山本千尋演じる孤児・トウの謎につつまれた狙いが明らかにされた。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 鎌倉では政子(小池栄子)の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を鎌倉殿とする新体制が始まり、北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。時政を裏で支えるりく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿である平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力をふるう北条を敬遠。三浦義村(山本耕史)の忠告に義時も苦笑する。一方、失意の源頼家(金子大地)は……という展開に。

 大河初出演で情報解禁時から大きな話題を集めた山本は、善児(梶原善)に育てられたトウとして、第29回から登場し、“2代目善児”として華麗な身のこなしと見事な剣さばきを披露した。第31回では、比企能員(佐藤二郎)の娘で源頼家の側室・せつ(山谷花純)を殺し、初任務を遂げていた。

 横笛を吹く猿楽衆の中に、指の動いていない男がいることに気づいた泰時(坂口健太郎)。その男は、義時に頼家を殺すよう、命を受けた善児であった。泰時と善児が刀を抜き、そこにトウもあらわれる。頼家を守りにきた男たちを一人、二人と蹴り倒し、短刀を抜く。あっという間に、泰時をも殴り倒し、さらに加勢にきた鶴丸を一蹴。圧巻の殺陣を披露した。

 そして、頼家と善児の一騎打ちで善児が傷を負い、頼家が善児にトドメを刺そうとした時、トウが背後から頼家にトドメを刺した。

 傷を負い瀕死(ひんし)の善児だが、背後からトウに刺される。トウは「ずっとこの時を待っていた」「父の仇」と言い、さらに正面から善児を刺す。倒れる善児に「母の仇」とつぶやきながら、短刀を振り下ろし、善児の息の根を絶った。トウは両親を殺した善児への復讐を果たしたが、その目には涙が浮かんでおり、育ての親である善児を殺すのに躊躇うようにも見えた。

 ついに、“アサシン善児”がいなくなり、今後、トウはどう物語に絡んでいくのか。鎌倉の世で、誰に仕えどんな任務をこなすのか、山本の迫力ある殺陣とともに注目が集まる。

次のページへ (2/2) 【写真】複雑な表情で短刀を振り下ろすトウ
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