JR北陸新幹線のはくたか533号が24日午前10時過ぎ頃、新潟・糸魚川駅付近で緊急停車し、警察官数人が駆けつける騒動があった。新幹線は12分ほどの遅れで終点の金沢駅に到着したが、一体何があったのか。JR西日本に聞いた。

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「北陸新幹線　はくたか553号　只今、糸魚川駅にて抑止中とのこと。新潟県警の機動隊の方が盾を持って車内に一斉に入っていったらしい」「北陸新幹線はくたか553号金沢行に乗車していた。糸魚川駅に到着しても中々扉は開かず、扉が開くと警棒と盾をもった警察官数名が乗車。4号車で挟み撃ちをするような形で車内を進んだが、該当者をみつけられなかったのか、あたふたしており、はくたか553号は15分遅れで糸魚川駅を発車」。24日、ネット上では当該する新幹線に乗車していたと思われるアカウントからものものしい現場報告が相次いだ。電車はその後何事もなかったかのように発車、約12分遅れで終点の金沢駅に到着したという。

　一体何があったのか。北陸新幹線を管轄するJR西日本金沢支社の担当者は「乗客の方から不審者がいるとの通報を受けた乗務員が指令所に報告、そこから警察に連絡が行き、警察官が駆けつける事態となりました。糸魚川駅で警察官が車内を点検しましたが異常は見当たらず、念のため警察官2人が金沢駅まで同乗。その後異常が見つかったとか、身柄を確保したという連絡も受けておりません」とした上で、「おそらくは通報した方の勘違いだったようです」と話した。

　近年、電車や新幹線でも凶器を持った人間による凶悪犯罪が相次いでいる。担当者は、今回の一件について「不審に思った場合は迷わず通報していただいて構いません。他にもちょっとでもご心配があれば積極的に言っていただければ。今回のケースも何事もなくてよかったと思います」と話した。