女優の永野芽郁、奈緒が23日、都内で行われた映画「マイ・ブロークン・マリコ」（9月30日公開）の完成報告試写会に出席した。

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　文化庁が主催する「メディア芸術祭」のマンガ部門新人賞を受賞した平庫ワカ氏によるコミックが原作。親友であるイカガワマリコ（奈緒）の訃報を知ったシイノトモコ（永野）が、毒親だった遺族からマリコの遺骨を奪取し、旅に出るというストーリー。

　オファーを受けてから原作を読んだ奈緒は、「そのときにシイノは永野芽郁さんにお話していると聞いて『また芽郁ちゃんと作品ができるかもしれない』という思いもあった。読んだ原作はあまりにもパワーがすごくて。最後の1ページをめくったとき、呆然と涙が出た。伝えてなくてはいけない作品だと感じた」と大きな衝撃を受けた。また「自ら命を断つ役を避けて通ってきたので、向き合ってみたいと思えたのは原作のパワーがあったから」とも説明した。

　プライベートで仲良しの奈緒と永野。クランクイン前、2人は「私たちはこの作品では鼻水を垂らしてもいいし、顔をぐちゃぐちゃにしていい」と確認しあったという。永野が「全身全霊をかけた作品」と話すとおり、自信作が完成。試写では隣の席で鑑賞したという。

　永野は「最後の曲が流れて明るくなって横をみたら、すごくびしょびしょで。キレイにメイクしていたのに、全部落ちていた。魂を削って演じていた姿を見ていたので、ここで奈緒ちゃんが救われたと思って2人で泣いた。周りの人に引かれていたよね（笑）」と照れ笑い。奈緒も「まさか試写であんなにぐちゃぐちゃになるとは思わなかった」と笑い飛ばしていた。

　イベントにはタナダユキ監督も参加した。