5日間だけ販売の“レア弁当”が品薄で崎陽軒が謝罪 コロナ禍で食材を鮪→鮭に変更

横浜名物・崎陽軒のシウマイ弁当が話題を呼んでいる。新型コロナウイルスの影響で、弁当の一部食材を変更せざるをえなくなったが、その結果普段は食べることができない“レア弁当”が各地で売り切れているというのだ。

崎陽軒のシウマイ弁当が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
崎陽軒のシウマイ弁当が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

8月17日から23日までの“限定弁当”

 横浜名物・崎陽軒のシウマイ弁当が話題を呼んでいる。新型コロナウイルスの影響で、弁当の一部食材を変更せざるをえなくなったが、その結果普段は食べることができない“レア弁当”が各地で売り切れているというのだ。

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 崎陽軒の公式サイトは9日、「重要なお知らせ」として「『シウマイ弁当』の一部食材変更について」を掲載。「原材料の安定確保に向け努力を続けてまいりましたが、新型コロナウィルス感染拡大による世界的なサプライチェーンの混乱などの影響により『シウマイ弁当』に使用している『鮪の漬け焼』の原材料である鮪の必要数量を確保することが難しく、2022年8月17日(水)から8月23日(火)までの期間、『鮭の塩焼き』へ変更いたします。なお、8月24日(水)からは『鮪の漬け焼』に戻し、通常通り販売する予定です」と、「シウマイ弁当」のおかずを鮪(まぐろ)から鮭(さけ)に変更することを予告していた。

 しかし、この食材変更が話題を呼び、変更初日の17日から「シウマイ弁当」が品薄になる事態に。これを受けて、崎陽軒は19日に公式サイトを更新。「お客様より想定以上の関心を賜り、当該製品は入荷後すぐに品薄状態になってしまう事態が続いております。想定を大きく上回るご要望をいただいている中で、十分な製品供給が出来ておりませんことをお詫び申し上げます」と陳謝した。さらに「今後、お客様のご要望に出来るだけお応えできるよう、全社を挙げて努力して参ります。ご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんが、何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます」としている。

 崎陽軒は公式ツイッターにも同様の文章を投稿。すると、崎陽軒ファンから多くの反応が寄せられた。「焼鮭もとても美味しかったです。期間内にもう一度食べたい。可能なら定期的に焼鮭のシウマイ弁当を発売してほしいです!」「鮭もまた絶品でした 鮭も定番だとうれしいな~と息子にも好評でした」「鮪は重要な付け合わせですが、鮭も味付けは良かったですね」「そもそもマグロの供給不足を補う用の鮭なのに弁当ごと枯らすとは、ハマの民は恐ろしいな…!」という好意的な声も多い一方で、“レア”な弁当を求めて店舗に行列ができていることを指摘する声も。コロナ禍で沸き起こった予期せぬシウマイ狂騒曲はまだしばらく続きそうだ。

 崎陽軒は1908年(明治41年)に4代目横浜駅長・久保久行によって初代横浜駅(現・桜木町駅)で創業。28年(昭和3年)に冷めてもおいしい“シウマイ”を開発し、54年(昭和29年)に「シウマイ弁当」が誕生。99年(平成11年)には「えびシウマイ」「かにシウマイ」も仲間入りさせ、現在も横浜を代表する名物グルメを生み出す企業としてファンを喜ばせている。

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