1972年製ホンダ・ライフは最高の1台 25年前に15万円で購入「今では150万円くらい」

カーイベントの開催が全国最多とも言われる埼玉県を中心に、各地で多くのイベントを主催する日本旧軽車会会長の吉崎勝さん。これまで軽自動車を中心に30台近くを乗り継いできたが、クラシックカーに目覚めたきっかけの1台が1972年製のホンダ・ライフだ。今も現役の愛車とのエピソードを明かしてもらった。

25年前に15万円で購入したという1972年製のホンダ・ライフ【写真:ENCOUNT編集部】
25年前に15万円で購入したという1972年製のホンダ・ライフ【写真:ENCOUNT編集部】

カーイベントの開催が全国最多とも言われる埼玉県を中心に多くのイベントを主催

 カーイベントの開催が全国最多とも言われる埼玉県を中心に、各地で多くのイベントを主催する日本旧軽車会会長の吉崎勝さん。これまで軽自動車を中心に30台近くを乗り継いできたが、クラシックカーに目覚めたきっかけの1台が1972年製のホンダ・ライフだ。今も現役の愛車とのエピソードを明かしてもらった。

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 いろんな軽のクラシックカーを乗ってきましたが、一番長いのはライフですね。25年前に中古車で15万円ほどで購入しました。今では150万円くらいするでしょうか。本当はN360が欲しかったんですが買えず、それでもフォグランプに惚れて、ボロボロだったのをエンジンから何から直しつつ、だましだまし乗っています。

 この時代の車はまだシートベルトも二点式。肩から腰にかけてのベルトがないので、走ってるとよくお巡りさんに止められますね。珍しいところだと、シフトレバーのバックが左上なんですよ。今の車は普通左下なので、慣れないうちは戸惑うと思います。後ろのトランクルームがプラスチック製で軽量化されているのも特徴です。

 45歳で買ってから、いろんなところに行きましたね。古い車なので、いきなり止まってしまうこともよくある。一度、上越自動車道のトンネルの中で止まってしまったときは焦りました。ちょうどトンネルの真ん中あたりで、下り坂だったのでとっさにニュートラルに入れて非常分離帯まで進めて何とかやり過ごした。あれは死ぬかと思いましたね。

 トンネルといえば山梨の笹子トンネルでも止まったことがあって、その時は非常分離帯がなくて夜中に自分で押したんですよ。100メートルくらいあったかな。ハザード焚いて、たまたま持っていた工事用の反射材が入ったベストを着て。後続車は1台だけ通りかかったけど、幸い気づいて避けてくれました。そんなことがあったもんで、トンネルはもうトラウマになっちゃって。同じ山越えでも、峠を越えた方が安全なので、なるべくトンネルは避けています。

 他に怖かった思い出は、福島から郡山まで磐越道を通って行ったときですかね。一車線しかなくて、70キロくらいで走ってたら、後ろからトラックが来てめちゃくちゃにあおられて。一車線だから譲れないし、古い車だからそれ以上スピードが出ないんですよね。あれも怖い思い出です。

 今は18台所有していて、その日の気分で乗り換えています。その中でもお気に入りの1台。まだまだ乗り続けていきたいですね。

次のページへ (2/2) 【写真】時代を感じるホンダ・ライフの細部
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