日大・林真理子理事長、学生に寄り添う学校運営へ「私の目標は志願者をトップにする」

日本大学は1日、都内で理事会を開き、新体制を発表した。新理事長には日大芸術学部出身で作家の林真理子氏が就任し、会見で抱負を語った。

会見した林真理子理事長【写真:ENCOUNT編集部】
会見した林真理子理事長【写真:ENCOUNT編集部】

「中庭でみんなで車座になって集まりたい」

 日本大学は1日、都内で理事会を開き、新体制を発表した。新理事長には日大芸術学部出身で作家の林真理子氏が就任し、会見で抱負を語った。

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 日大は田中英寿前理事長による脱税事件など、不祥事が相次ぎ、運営体制の一新が求められていた。新理事は22人のうち女性理事が9人を占めた。前体制で女性理事は1人もいなかった。

 自身の強みは、怖いもの知らず、しがらみがないことを挙げた。「大学の中庭でこういうことやりましょうとみんなで車座になって集まりたい。核となる学生さんを確保して輪の中に引き入れていきたい」と意欲を示した。公用車の使用はやめ、学費の値上げについては「私はそれを考えておりません」と話すなど、学生に寄り添った運営を掲げた。

 経営経験がないことに不安の声もあるが、ブレーンの存在を示唆した。「企業経営ということについては何人かにお願いしている。理事会を通さないと、発表できなかった。これだけ手伝ってくれる方がいますので、大丈夫だと思います」。また、学内基盤がないことも課題とし、「みなさんの信頼を得るしかない。捨て身の覚悟でやっている。毎日3人ずつ、理事長室に来て、ランチを食べながらいろんなことを話してくださいと言いました」と、可能な限り、現場の声を吸い上げる方針だ。

 任期は4年。自身の成果の目安、ゴールについては、「私の目標は志願者をトップにすること」と明言。失墜した日大ブランドを回復させ、学生が希望を持てる大学を目指すことを約束した。「とにかく学生さんがどこへ行っても肩身の狭い思いをしている。前理事長のイメージを払しょくして、新しい日大を学生が語れるようにしたい」と、再生に腕をぶした。

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