林真理子氏、日大理事長に就任 女性理事9人「明らかに新しい風が吹いている」

日本大学は1日、都内で理事会を開き、新体制を決定した。新理事長には同大芸術学部出身で作家の林真理子氏が就任し、会見で抱負を語った。

母校の理事長に正式就任した林真理子氏【写真:ENCOUNT編集部】
母校の理事長に正式就任した林真理子氏【写真:ENCOUNT編集部】

「マッチョな体質」打破 女性理事9人が正式決定

 日本大学は1日、都内で理事会を開き、新体制を決定した。新理事長には同大芸術学部出身で作家の林真理子氏が就任し、会見で抱負を語った。

 日大は田中英寿前理事長による脱税事件など、不祥事が相次ぎ、運営体制の一新が求められていた。林氏は冒頭、「度重なる不祥事により信頼と権威を失墜させることになりました」と学生や保護者に謝罪。「二度とこのようなことを起こさないため、全力を尽くします」と誓った。

 新体制では、理事22人のうち前体制では1人もいなかった女性理事が9人を占めた。前理事長の体制では、理事会が形骸化しているとの批判があった。林氏は「明らかに新しい風が吹いている」と歓迎。「とにかく日大は女性が少ない。本部も女性の幹部が少ない。そういうところから変えていきたい。この男性ばかりの本部を変えていきたいな」と話し、理事会のみならず、“マッチョな体質”の打破に意欲を示した。

 また、理事長推薦理事として、精神科医の和田秀樹氏、熊平美香氏が加わった。両氏は林氏の右腕のような存在になる。「和田先生とは20年来の友人で、学校改革についても非常に意識が高い、明確なものをお持ちで、今回もぜひ手伝いたい、一緒にやっていこうという言葉をいただいております」と期待した。「どちらもまだ若く非常に意欲的な方々で、すばらしい人を推薦できたと思っております」と、力を込めた。

 本業との兼ね合いについては、「非常に悩ましいところでございますけど、連載はいくつか止めました」とコメント。母校の魅力について、「日大のいいところはおおらかなところ。すべての学部がある。生徒、学生の一人一人が個性的で自分の好きな道を歩もうとしている」と評した。

 林氏は1982年、「ルンルンを買っておうちに帰ろう」でデビュー。86年に「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を受賞している。

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