ラサール石井、新型コロナ打撃の演劇界の“火を消さない”決意 「できるだけ演劇を続けていきたい」

三宅裕司率いる熱海五郎一座の「Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~」の製作発表記者会見が17日、都内で行われ、座長の三宅を始め、出演者の渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、紅ゆずる、横山由依が登壇した。

熱海五郎一座の舞台に出演する、三宅裕司(前列右端)ら
熱海五郎一座の舞台に出演する、三宅裕司(前列右端)ら

熱海五郎一座の新橋演舞場シリーズ第7弾 新型コロナ対策“厳戒態勢”の会見

 三宅裕司率いる熱海五郎一座の「Jazzy(じゃじぃ)なさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~」の製作発表記者会見が17日、都内で行われ、座長の三宅を始め、出演者の渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、紅ゆずる、横山由依が登壇した。

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 本作は、熱海五郎一座の新橋演舞場シリーズ第7弾として、今年6月2日から同30日までの全37公演を予定している。今回のゲストは、宝塚歌劇団を退団後の初舞台となる紅と、「AKB48」のメンバーでAKB48グループ2代目総監督を務めた横山が参加となる。

 この日の取材は、新型コロナウイルスの感染予防対策として、外からの入り口に赤外線サーモグラフィーを設置。報道陣はマスク着用で、アルコール消毒液で手を消毒してから会場入り。次亜塩素酸水の消毒装置に加え、場内の換気を最大限に稼働させ、“厳戒態勢”を敷いた。

 座長の三宅は「暗いニュースが多いので、この一座の話で明るいニュースを届けられればと思います。毎回爆笑の連続で最後に感動に持っていくというお芝居をしています。普段の嫌なことを全部忘れて、このお芝居を見終わったあとに、よし明日から仕事頑張るぞ、と思えるような楽しい笑い。お年寄りと小学生が一緒に笑えるような、ギャグと笑いを最初から最後まで、最後に感動に持っていくことを目指しています」と、演劇で元気付ける決意を語った。

 とにかく笑いにこだわった、東京喜劇“軽演劇”のエンターテインメントという。三宅はさらに、「わかりやすい笑いは免疫力を上げます。みなさん免疫力を上げてもらえれば。熱海五郎一座が日本を救う、こういった形で挑みたいと思います」と、演劇を続けることの意義を語った。

 ラサールもあいさつで、熱い思いを語った。先日、井上ひさし氏の演劇を観劇したといい、「昨今、エンタメ界、特に演劇では中止が相次いでいまして、小劇団の人たちは泣いています。そんななかこの間、こまつ座さんの『きらめく星座』というお芝居を観ました。これは井上ひさし先生が書いた本で、戦時中の統制が厳しい中で、レコード屋さんを営む家族が毎日ジャズを歌って明るく暮らしているというお話です。歌は生きる力を付けてくれるというテーマでした。今回のお芝居にも非常にリンクするものがあります。『こんな中だけど、演劇の火を消すな』ということを井上先生から背中を押されたような気がしております。このままの状態がずっと続いて6月まで続くと、大手もちょっとやばいことになるので、みなさん万全の体制を整えて開催して、早い(コロナウイルスの)収束を願います。できるだけ演劇を続けていきたいと思っています」と胸の内を語った。

 会見には、安孫子正・松竹株式会社代表取締役副社長、荒木宏幸・株式会社アミューズ取締役常務執行役員が出席した。

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