DIY芸人タケト、トヨタの“ザ・営業車”を大胆カスタムで一変 ポイントは「ランクルっぽさ」

営業車の代表格であるライトバンの「トヨタ・プロボックス」を、“キャンプ仕様”に大胆カスタム。そのオーナーは、お笑い芸人のタケト(46)だ。自宅を自らリノベーションしたり、ミニキャンプが楽しめる“秘密基地”を手作りしたほどのDIY好き芸人は、愛車にもこだわりと夢を詰め込んでいる。クルマ愛をたっぷり語ってもらった。

DIY大好き芸人・タケトの愛車はキャンプ仕様の「トヨタ・プロボックス」だ【写真:ENCOUNT編集部】
DIY大好き芸人・タケトの愛車はキャンプ仕様の「トヨタ・プロボックス」だ【写真:ENCOUNT編集部】

込み込み価格で「150万円」 車中泊もできるのがポイント

 営業車の代表格であるライトバンの「トヨタ・プロボックス」を、“キャンプ仕様”に大胆カスタム。そのオーナーは、お笑い芸人のタケト(46)だ。自宅を自らリノベーションしたり、ミニキャンプが楽しめる“秘密基地”を手作りしたほどのDIY好き芸人は、愛車にもこだわりと夢を詰め込んでいる。クルマ愛をたっぷり語ってもらった。(取材・文=吉原知也)

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 昨年夏に納車しました。真っ白のベース車両からのカスタム。フロントライトの丸目カスタムが自慢の1つです。丸目はなかなかないので、これに変えられたのはうれしいです。グリルもいい感じで、昔のトヨタロゴがレトロ感を出しています。ウインカーは二段に分けていて、フロントの見た目はランドクルーザー、ランクルっぽさが気に入っています。車体はオールペン(全塗装)で、アルルブルーにちょっと白を足してもらっています。バンパー、フェンダーモール、ミラーも黒くして。ザ・営業車が、全然雰囲気が変わりましたね。

 ブロックタイヤを履いて、2インチ分をリフトアップしています。キャンプに行く時に悪路を走りやすい。ただ、高速道路の走行性は純正の方がいいかな。かっこつけちゃってますね。もう1つの自慢が、アウターハンドルの木目塗装です。自分でやりました。それに、荷物を積めるようにルーフキャリアを付けています。あとは、このナルディのウッドハンドル。1年近く前に手に入れた時は本当に希少で、当時は日本に1個しかないと言われました。

 全部で150万円です。カスタムもオールペンも込み込みの値段でした。中古でも2万キロしか走っていないんです。プロボックスは20万キロぐらいいけるらしいですね。

 そもそもプロボックスを選んだ理由ですか? 後ろのシートを倒すと、1800ミリ(180センチ)になるんです。ホームセンターに売っている木材の長さは1800ミリが多い。なので、木材を積めてDIYにぴったり。さらに、俺は身長165センチなので、車中泊もできる。仕事はほぼ車で移動しているので、コストを抑えられて燃費もいい。そう考えたらプロボックスに行き着きました。車検が年1回ですが、4ナンバーなので、税金も安いんです。

 これまで車は、お笑いコンビ「野性爆弾」くっきー!さんからいただいた、日産のY30グロリア バン、そのあとはトヨタ・ヴィッツにも乗りました。ヴィッツは寿命がきてしまったので、プロボックスに買い替える前にキャンプ仕様にアレンジしました。同期でお笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹が改造を手伝ってくれました。

高橋由伸氏とは「同じ中学校で。けん玉クラブの仲間だったんです」

 自分のYouTubeで「次の車探し」の企画をやっていますが、このプロボックスにまだ乗りたいので、本気度としてはぼんやりと言った感じです。もう1年ぐらい乗ったら、車体を塗り替えたいとも思っているんです。昔のボルボの赤にするとそっちの方がよりかわいくなるかな、と。それか、ランクルのかっこいい昔のこげ茶色にするとか。

 将来的にはランクル、ハイエースに乗りたい。でも、街乗りもよくするので、家の近くが一方通行まみれで道も細すぎて、ちょっと難しいかなとも思っています。街乗りとキャンプの両方に対応できるプロボックスが今のところ一番という事情もあるんです。

 これからどんなカーライフを送りたいか? 乗りたい車に乗りたいな。もう46歳になりまして、免許返納が75歳だとしたら、あと30年。このプロボックスは10年もつのですが、10年乗ってしまうと、乗れる台数が限られてきてしまいます。でも自分がバカ売れしない限り、何台も所有は無理だし…と悩ましいですね。

 車、DIY、キャンプ、全部を突き詰めたい。お笑いも、もちろんそうです。でもDIYで完成させるものは笑えるものではなく、しっかりしたものを作っていきたいです。

 芸人がYouTubeに参加していることについてどう思うか。でもだって、YouTubeやSNSって誰でもやっていいものじゃないですか。一部のコメントで定期的に「タケトって誰だよ」と書かれるのですが、いや誰でもないよ、と思うんです。誰でもない人が発信できるツールがYouTube。それでいいじゃないの、って。単純に内々でやっていた自分の趣味を発信できて、こうして取材にまで来てもらえるって本当にうれしい。こんな素晴らしいことはないですよ。

 あと、実は元プロ野球選手の高橋由伸とは同じ中学校で。けん玉クラブの仲間だったんです。由伸が主将で俺は副主将で。由伸が慶応大学から巨人に入団する年と、自分が吉本興業に入る年が一緒だったんです。その時に、「お互い違う世界に行くけど、お互いに成功したら会おうぜ」なんてことを言ったのですが、それから25年間、一度も会ってなくて(笑)。向こうは巨人の監督までやって、自分はこの感じなので、合わせる顔がないですよ(笑)。いつかまた会いたいです。

□タケト、1976年3月2日、千葉市生まれ。97年に吉本興業に入社。お笑いトリオ「Bコース」(解散)のツッコミ担当として活躍し、現在はピン芸人として活動する。YouTubeチャンネル「タケトDIY field」では、趣味のDIY、車などのコンテンツを配信している。

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