女優の剛力彩芽が16日、千葉・流山市の柏日本閣で行われた映画「お終活(しゅうかつ) 熟春! 人生百年時代の過ごし方」(2021年春公開、香月秀之監督)の製作発表記者会見に出席した。

　本作はBOYS AND MENの水野勝が主演。終活をモチーフに、葬儀社に勤務する主人公・菅野(水野)が、離婚危機にある結婚40数年になる大原夫妻(橋爪功、高畑淳子)と知り合い、積み重ねた人生を一度整理する大切さを教えながらも、自身も絶縁していた父親との関係を見つめ直すというストーリー。剛力は、高畑淳子と橋爪功が演じる熟年夫婦の娘役を演じる。

　剛力にとっては前澤友作氏との破局後、初のイベント出席。

　映画の内容にちなんで、司会者から「人生整理をしたことは?」と聞かれると、剛力は「洋服の整理をしたばかり。小さい時から大事にしている物もたくさんあるので、これからの人生のために振り返って、メモしたり、家族に聞いてみたりしたい。楽しみながらお片付けをしたい。洋服は増えるんですよね。でも、こういうものを着ていたんだと思うと、なかなか整理できない。大好きなので、毎シーズンずつ増えていくんです」と笑顔を見せた。

　マスコミから「(買い物は)通販ですか?」と質問が飛ぶと、「いえ、私はお店で試着するのが好きなので、お店で買っています」とキッパリ。映画出演は2014年4月公開の「L DK」以来になるが、「お芝居は久しぶりで、すごい緊張しましたが、素敵なキャストさんばかり。温かく迎えてくださったので、楽しくやらせていただいています」と仕事が充実しているようだった。

　葬儀会社の新入社員を演じる主演の水野は「実際に(本作の葬儀監修、ロケ協力の)一柳葬具總本店さんに足を運び、講習を受けさせていただきました。ベテランの方々の胸を借りて、真摯に役に向き合いたいです。僕は、BOYS AND MENというグループ活動と並行して、役者をやらせていただいています。グループは10周年になって転換期。人生整理ではないですが、グループ活動と役者業を一生懸命やっていきたいと思います」と意気込みを新たにしていた。

　会見は新型コロナウイルス対策として、取材陣、関係者はマスク着用の上、アルコール消毒、検温を行った上での参加。100人弱のメディアを前に橋爪は「たくさん、いらっしゃったんですね。この様子を山田洋次監督が観たら、嫉妬するじゃないかな。僕は、気が小さい後期高齢者なので、(コロナウイルスを報じる)テレビは観ないようにしています。大変な世の中ですよね。困ったな。でも、僕らよりも、困った人はたくさんいる。もっと退院の記事を出して欲しい。全快して、ほかの病気も治っちゃったとか、明るいニュースがほしいです」とユーモアたっぷりに語っていた。