【みら10】ボクシング部も焼き鳥屋も講師も全力の桐沢 視聴者感動のラスト

木村拓哉が主演を務めるテレ朝木曜ドラマ「未来への10カウント」(午後9時)が9日に最終回を迎えた。

インターハイ予選で健闘する部員たち【写真:(C)テレビ朝日】
インターハイ予選で健闘する部員たち【写真:(C)テレビ朝日】

インターハイ予選で健闘する部員たち「みんなすごい成長してる」

 木村拓哉が主演を務めるテレ朝木曜ドラマ「未来への10カウント」(午後9時)が9日に最終回を迎えた。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 同作は、木村演じる“生きる希望を完全喪失している男・桐沢祥吾”が、図らずも高校ボクシング部のコーチになったことで熱を取り戻し、再生していく青春スポーツドラマ。かつてボクシングの強豪だった松葉台高校で4冠達成という輝かしい功績を手にした桐沢。しかしその後度重なる不運に見舞われ、完全に生きる希望を失っていた。そんな桐沢を再生させるため、ボクシング部時代の親友・甲斐誠一郎(安田顕)は母校の前監督・芦屋賢三(柄本明)に相談し、桐沢を芦屋の後任に抜てきした。桐沢は教員免許をいかして政治経済の非常勤講師となり、弱小部と化したボクシング部を指導することに。

 インターハイ予選に向けて練習に力が入るボクシング部。「やきとり大将」を再開できることになった桐沢は、朝4時に起きて仕込みを行い、その後に非常勤講師、放課後はコーチ、夜は焼き鳥屋とハードな日々を送る。帰宅すると時刻は深夜1時過ぎ。またすぐに仕込みが始まる。

 連日寝不足が続いたある日、桐沢はボクシング指導中に倒れてしまう。倒れている間、桐沢の脳裏には、これまでの挫折とコーチを始めてからの日々が駆け抜けた。桐沢が1日3時間しか寝ていないことを知った部員たちは、「今はボクシング部に専念してほしい」と懇願する。桐沢は、「4か月前だったら、このまま死んでもいいって思ってたんだろうな。このまま死なせてくれって。本当に人生に絶望してたからさ」と語り出す。「でも今は違う。目の前にいるお前たちのおかげで、俺は生きる希望ができたから。お前たちには感謝してる」と、コーチを始めたことで前を向けたと感謝する。「俺は目一杯生きたいんだよ。だから、これからどんなことがあっても、何度でも立ち上がってやるって、そう思ってる。今の生活がキツイとか苦しいとか、そんなことは全然思ってない。むしろ、最高に楽しいと思ってる」と、ボクシングも焼き鳥屋も手を抜かずにやりたい思いを伝えた。

 絶望を経て今を「楽しい」と思っている桐沢の姿に、SNS上では「あの桐沢さんが睡眠時間削ってもやりたいことがあるって、本当に泣ける」「初期の頃のいろいろ諦めてた桐沢コーチと全然違う」と感動する声が相次いだ。

 桐沢の様子を見ていた校長は、「部活の指導者が本校教職員でなければならない」という規定を撤廃し、「非常勤講師を辞めたとしても、ボクシング部のコーチは続けられる」と告げた。「ボクシング強豪校・京明に勝ちインターハイ出場」を目標に、さらに練習に力が入るボクシング部。月日は流れ元部長の伊庭海斗(高橋海人/※高の正式表記ははしごだか)は東京大学に合格し、4月には新入生が加わった。

 迎えたインターハイ予選前日。桐沢は試合出場メンバーをリングに上げてミット打ちを行い、一人一人に声をかける。脳動脈瘤が原因でサポート役に回った西条桃介(村上虹郎)にも、「お前がいたから、こいつらがここまで強くなれた」と感謝した。部員たちも口々に「桃介ありがとう」と気持ちを伝えた。桐沢は全メンバーをリングに上げ、円陣を組んで気合いを入れた。

 試合当日、玉乃井竜也(坂東龍汰)と水野あかり(山田杏奈)が勝ち進む。過去に負けた京明の選手と準決勝で当たった水野は、劣勢に立たされ最終ラウンドを迎える。「コーチ、無理です。勝てるわけない」と弱音を吐く水野に、「あと2分あるけどどうする。お前の試合だ。お前が決めろ」と問う桐沢。「なんでボクシングを続けてきたのか、本当に無理なのか、次の2分間で自分で答えを見つけてこい」「戦ってる相手はお前自身だ」と背中を押すと、水野は果敢に攻め続けRSC勝ちを収めた。玉乃井も健闘を続け、玉乃井と水野が優勝し2人がインターハイへの道を勝ち取った。

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