「六本木クラス」は“過度な日本風アレンジ”克服なるか CMと暴力シーンも懸念材料

テレビ朝日系「六本木クラス」(7月スタート、毎週木曜午後9時)の主要キャストが出そろった。Netflixの大ヒット韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本リメーク。六本木の居酒屋「二代目みやべ」店長・宮部新(みやべ・あらた)役は竹内涼真、長屋ホールディングスに勤務する元同級生・楠木優香(くすのき・ゆうか)役は新木優子、クールで自己中な性格でありながらIQ162で運動神経抜群のインフルエンサー・麻宮葵(あさみや・あおい)役は平手友梨奈、長屋ホールディングス会長の長男・長屋龍河(ながや・りゅうが)役は早乙女太一、その異母弟・長屋龍二(ながや・りゅうじ)役は鈴鹿央士、日本の外食産業トップに君臨する長屋ホールディングス会長で創業者・長屋茂(ながや・しげる)役は香川照之がそれぞれ演じる。

「六本木クラス」に主演する竹内涼真【写真:ENCOUNT編集部】
「六本木クラス」に主演する竹内涼真【写真:ENCOUNT編集部】

「半沢直樹」を上回る強烈な土下座シーンが期待されている香川照之

 テレビ朝日系「六本木クラス」(7月スタート、毎週木曜午後9時)の主要キャストが出そろった。Netflixの大ヒット韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本リメーク。六本木の居酒屋「二代目みやべ」店長・宮部新(みやべ・あらた)役は竹内涼真、長屋ホールディングスに勤務する元同級生・楠木優香(くすのき・ゆうか)役は新木優子、クールで自己中な性格でありながらIQ162で運動神経抜群のインフルエンサー・麻宮葵(あさみや・あおい)役は平手友梨奈、長屋ホールディングス会長の長男・長屋龍河(ながや・りゅうが)役は早乙女太一、その異母弟・長屋龍二(ながや・りゅうじ)役は鈴鹿央士、日本の外食産業トップに君臨する長屋ホールディングス会長で創業者・長屋茂(ながや・しげる)役は香川照之がそれぞれ演じる。

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 竹内は昨年1月期に日本テレビ系で放送された「君と世界が終わる日に」に主演。ゾンビと戦う勇敢な青年役で存在感を放った。平手と鈴鹿は同4月期に放送された「ドラゴン桜」で東大を目指す高校生を熱演。さらにカメレオン俳優として多彩な役に挑んできた香川には過去に出演したTBS系「半沢直樹」を上回る強烈な“土下座シーン”が期待されている。「韓ドラのリメークは成功しない」という声が多いものの、これらのキャスト陣を見渡すと期待値が上がる。

 しかも、今回は原作漫画の作者でドラマの脚本も担当したチョ・グァンジン、演出を担当したキム・ソンユン監督、ドラマを制作したSLL、原作漫画の版元・カカオエンターテインメント、その子会社で現在世界的に大ヒット中のドラマ「社内お見合い」を制作したクロス・ピクチャーズ(Kross Pictures)という、そうそうたるチームが協力した「日韓共同プロジェクト」となっている。これまでの韓ドラリメーク作とは一味違う作品になるのではないか。

 それでも懸念は残るという。韓国大手エンタメ企業の作品に多数携わった映像・出版プロデューサーの尹勝鏞(ユン・スンヨン)氏がこう指摘する。「韓国ドラマを日本のテレビ局がリメークすると、日本側スタッフが過度に日本風にアレンジしてしまうので不自然な仕上がりとなり、結果的に原作ドラマの魅力が削られてしまうケースが相次いでいます。また、原作ドラマにはCMが入らないので視聴者は集中して見ることができますが、日本の地上波は途中でCMが入ってしまい、ドラマのリズムが寸断されてしまいますし、尺が短くなります。さらにいうと、『梨泰院クラス』は韓国のケーブルテレビ局JTBCで放送されたドラマなので暴力シーンがリアルに描けたのに対し、日本の地上波では表現の制約があります。このような困難をいかに消化していけるのか。テレ朝にとって大きな挑戦になると思います」

 韓ドラファンならずとも気になるところだ。

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