陣内孝則、18歳の衝撃体験を告白 暴走族に交じって反省文「お袋にそそのかされて」

野村周平がドリフトレーサー役で主演する映画「ALIVEHOON アライブフーン」(6月10日公開、下山天監督)で、チーム監督を演じるのがベテラン俳優の陣内孝則(63)だ。陣内と言えば、競馬好きが有名だが、クルマへの興味はいかに? 陣内からは衝撃の過去が飛び出した。

陣内孝則が、映画「ALIVEHOON アライブフーン」でチーム監督を演じる【写真:舛元清香】
陣内孝則が、映画「ALIVEHOON アライブフーン」でチーム監督を演じる【写真:舛元清香】

映画「アライブフーン」元レーサーでチーム監督役「半端な映画じゃないぞ」

 野村周平がドリフトレーサー役で主演する映画「ALIVEHOON アライブフーン」(6月10日公開、下山天監督)で、チーム監督を演じるのがベテラン俳優の陣内孝則(63)だ。陣内と言えば、競馬好きが有名だが、クルマへの興味はいかに? 陣内からは衝撃の過去が飛び出した。(取材・文=平辻哲也)

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 取材日は日本クラシックレースの一つ、オークスの開催日。合間にマネジャーに「何が勝った?」と聞く陣内。G1レースとなれば、気になるのも当然だろう。映画は同じレースでもドリフトカー。eスポーツゲームの日本チャンピオン(野村)が、リアルのチームにスカウトされ、その頂点を目指す。陣内の役は元レーサーでチーム監督役だ。

「クルマはさほど好きなんじゃないんですよね。18の時に免許取ったんですけど、免許が降りる3日前、仮免許のまま一人で運転して、いきなり8点の減点(免許停止処分)になったんです。未成年だったから、家裁で暴走族に混じって反省文を書かされた。それも、本当はお袋にそそのかされて乗ったんです。『おばさんのところに荷物を持っていって』って。仮免中だったから、『検問があったら、どうするんだよ』と言ったんですけど、『こげな田舎で検問なんかあるわけない! 行ってきなさい!』とすごく怒鳴られて、イヤイヤ行ったら、帰りに案の定、検問に引っかかって……」。

 故郷・福岡での話だ。「警察には『おふくろに言われて、無理やり乗ったんですよ』と言ったら、おふくろは別の場所で事情聴取されていたんです。その警察官がオレのところに来て、『お母さんは、君が勝手にキーを持ち出したと言っている』と。『はぁー?!』ですよ! それ以来、免許は取ったものの、クルマと母親不信になっちゃって……(笑)。クルマはほとんど乗っていないです。事故を起こして、いろんなことで迷惑かけてもいけないので、できるだけ運転をしないようにしています」。この“すべらない話”には大爆笑させてもらったが、18歳の少年には酷な経験だったろう。

 チーム監督役はどんな役作りをしたのか。「F1レースはテレビで見たことあるけど、ドリフトは全然わからない。とりあえず資料をください、と。それで映像などを見せてもらって、レース場では初歩的なトレーニングと助手席に乗って、リアルに体感させていただきました」。

 ドリフトはスピードが乗ったまま、コーナーに突っ込み、後輪を滑らせながら抜けていく高度なテクニック。「すごい乱暴ですよね。交通事故が起きた時、こうなるだろうなって思いましたね。何がすごいかって、ゴムの焼ける匂い。最初は不快だったんですけど、だんだん、それが気持ち良くなってきて。こんな美しくも乱暴に乗るという矛盾した競技がちょっと驚きでしたし、一つ間違えれば、命だって危ないかもしれない。ただ、これにハマる人の気持ちはわかったような気がしましたね。ヒリヒリするようなスピード感、操作技術、コーナーを曲がる時のGが快感になっていくんだろうな」。

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