ドラマ、映画に引っ張りだこ 勢いに乗る俳優・永山絢斗が「時間はあまりない」と焦るワケ

アドバイスはしないと語る永山絢斗【写真:山口比佐夫】
アドバイスはしないと語る永山絢斗【写真:山口比佐夫】

後輩の悩みには「具体的なアドバイスはしません」

 新ドラマの舞台は演劇の聖地。街にある小劇場では、現実に役者同士が、額に汗をにじませ、魂を燃やしている。

「人間だから合う、合わないはあるけど、『もういいや』と投げ出さないのは、人が好きだから。1番の敵は自分。キャリアを積み重ねれば楽になれるのかと言えば、それは大間違い。楽をしたくなるけど、そんな時こそ踏ん張ろうと自分を奮い立たせています」

 プライベートでは、男ばかりの3人兄弟。「オレは末っ子なので、甘えん坊体質」と言うが、30歳を過ぎて、悩みを打ち明けてくれる後輩もできた。

「『憧れています』という声は全然聞こえてこないんですけど、『実は…』と話してくれた内容を、『その悩み、知ってる』と感じることがあるんです。オレも経験したなと。『オレはね』と言おうかなと思うこともあるのですが、『分かるよ』とだけ伝え、具体的なアドバイスはしません。例え遠回りをしても、自分で見つけた答えが一番だし、男は孤独なものだと思うので」

 出演している映画の「冬薔薇」と「峠 最後のサムライ」は、6月に公開。今秋には映画「LOVE LIFE」も、9月に全国で上映される。ストイックに役に向き合い続ける33歳。癒しは「大好きな車など、趣味に没頭している時」と言い、微笑んだ。

□永山絢斗(ながやま・けんと)1989年3月7日、東京都生まれ。2007年に日本テレビ系ドラマ「おじいさん先生」で俳優デビュー。10年に初主演した映画「ソフトボーイ」で、第34回日本アカデミー賞の新人俳優賞に輝いた。NHK連続テレビ小説「おひさま」「べっぴんさん」などに出演。長兄は俳優の永山竜弥、次兄は俳優の永山瑛太。義姉は歌手の木村カエラ。趣味はラリーカー。177センチ。血液型B。
■スタッフクレジット
ヘアメイク:新宮利彦(VRAI)
スタイリング:BABYMIX

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