美しすぎる元女子野球選手の第2の人生 6月から地元で指導者に「甲子園目指す選手育てたい」

「はだのふるさと大使」にも任命された加藤優さん【写真:荒川祐史】
「はだのふるさと大使」にも任命された加藤優さん【写真:荒川祐史】

「お母さんも子どもと一緒にキャッチボールができるような未来を創っていきたい」

 昨年は、女性として初めて秦野市をPRする「はだのふるさと大使」にも任命された。

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「秦野市は、一般社団法人全日本女子野球連盟が女子野球普及と地域活性化を目指す『女子野球タウン』を目指しています。地元を大好きな野球で盛り上げていきたいですし、お父さんと一緒に、お母さんも子どもと一緒にキャッチボールができるような未来を創っていきたいです」

 女子野球塾の収益の一部は、地域貢献活動として野良猫ゼロプロジェクトを掲げる「TNR」(野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻すこと。望まれない出産をなくし、殺処分数を減らす手段)の活動に充てるという。

「プロになった2016年に、ノルウェージャンフォレットキャットの『ゆづる』を迎えました。広告塔として脚光を浴びたことはありがたかったです。成績が伴わずに心ない言葉をぶつけられ、精神的につらかった時期は、玄関で迎えてくれる『ゆづ』の姿に何度も助けられました。落ち込んでじっとしていると、何も言わずにお腹に乗って来て慰めてくれたりしました。最大の癒しでした。実家には保護猫がいるのですが、猫が交通事故や虐待などで命を落としている現実を知り、TNRの活動にも力を入れたいと思いました」

 バイタリティーに富む27歳。野球で培った心技体も生かし、社会に貢献していく決意だ。

□加藤優(かとう・ゆう)1995年5月15日、神奈川県秦野市生まれ。実業家。少年野球チームの監督をしていた父の影響で5歳から野球を始める。2015年に女子プロ野球の合同トライアウトテストに合格。埼玉アストライアに入団し、16年4月の開幕戦でデビュー。18年と19年のシーズンは打率3割以上をマークした。また、この両シーズンでは日本女子プロ野球機構が開催する「美女9総選挙」で1位になるなど、その容姿も注目された。66試合に出場した19年、外野手でベストナインに初選出されるも退団。その後、横浜DeNAベイスターズのスクールでコーチとなり、GOOD JOB女子硬式野球部には選手として所属。21年夏に引退した。同年7月には、女性初の「はだのふるさと大使」に就任。地元に根差した活動に力を入れている。167センチ、右投げ左打ち、血液型O。

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