紅白で2年連続ギネス記録、三山ひろしがけん玉極めるまでの10年間 落語にも挑戦の源

新曲「夢追い人」は「北島御大の節回し、雰囲気、匂いが入っている」

――6月8日には新曲の「夢追い人」発売です。

「初めていただく、原譲二(北島三郎)先生の作品なんですけども、今回の作品はまさしく夢追い人という、僕が高知から東京に出てきて、試行錯誤しながら夢をかなえるために頑張ろうっていう、そのときの思いをお書きになってくださった。いわゆるド演歌とは違って、シティーポップというか、ちょっと軽めのタッチで一昔前の1965年辺りにはやったような、とっても軽やかであり、都会チックな雰囲気の曲で、思わず歌いながら指でも鳴らしたくなります」

――聞きどころを教えてください。

「シティーポップ的なノリの中にも、北島御大の節回し、雰囲気、匂いが入っている。そこがやっぱり一番の聞きどころ、見せどころじゃないかなと思います。レコーディングのときには、北島御大自らしっかり教えてくださった。まずもって御大がレコーディングに来てくださるということが、ありえないこと。わざわざ来てくださって、一つずつやっていこうと言ってくださって、しかもサーっと通してやるんじゃなくて、『まず一番のここまで固めていこう』って、1つずつ丁寧に確認してくれたんです。午前6時から午後1時まで、7時間ですよ。僕自身、まさに命を吹き込んだ1枚なので、ぜひ手に取っていただいて、聞いてもらいたいなと思います」

□三山ひろし、1980年9月17日、高知県南国市出身。歌手を志し、25歳で上京。2009年に「人恋酒場」でデビュー。11年に第53回日本レコード大賞「日本作曲家協会奨励賞」受賞。15年NHK紅白歌合戦初出場。以降7年連続出場。18年には三山を含む、124人が連続でけん玉を成功させ、ギネス世界記録に認定。

○…三山は5月20~31日まで、大阪新歌舞伎座で3年ぶりの座長公演「三山ひろし特別公演」を上演中。

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