石丸幹二「50を過ぎたので、結婚はもういい」 水谷豊監督作で“二枚目半”独身社長を熱演

水谷豊監督の映画「太陽とボレロ」(6月3日公開)で映画初主演・檀れい演じるアマチュア楽団の主宰者・理子を支える中古車ディーラー・鶴間役を務めたのは、舞台・映像・音楽と幅広く活躍する石丸幹二(56)。“二枚目半”の役柄で、中学から学んだ得意のサックスも披露した。

水谷豊監督作品「太陽とボレロ」で好演をみせた石丸幹二【写真:荒川祐史】
水谷豊監督作品「太陽とボレロ」で好演をみせた石丸幹二【写真:荒川祐史】

ドラマ「相棒」出演を機にオファー受ける アマチュア楽団を支える中古車店の独身社長役

 水谷豊監督の映画「太陽とボレロ」(6月3日公開)で映画初主演・檀れい演じるアマチュア楽団の主宰者・理子を支える中古車ディーラー・鶴間役を務めたのは、舞台・映像・音楽と幅広く活躍する石丸幹二(56)。“二枚目半”の役柄で、中学から学んだ得意のサックスも披露した。(取材・文=平辻哲也)

 本作は結成18年も財政難に苦しむアマチュア楽団の悲喜こもごもを描くエンタメあふれる群像劇。アマチュア楽団の解散が決まり、理子は最後のコンサートに向け楽団をもり立てるが、個性豊かなメンバーたちによって次々と問題が引き起こされる……というストーリーだ。

 水谷主演のドラマ「相棒」に出演したのを機にオファーされ、出演を即決。「いろいろなことにチャレンジさせていただきました。撮影前にコロナ禍になって撮影が1年延期となったのですが、その分しっかりと本を読み込め、役作りができました」。

 鶴間は主人公・理子を支える中古車店の独身社長。戯曲を読み、二枚目だと思って臨んでみると、撮影初日からコメディー要素たっぷりのシーンが続いた。「予感はしたんですね。かっこつけるんじゃなくて、人間味をさらけ出すキャラにした方が、きっと面白い作品になっていくだろうなと思って、ギアチェンジしました。水谷監督の指示でいろいろとプラスアルファされた結果、ちょっとズッコケた鶴間が出来上がったかな。心温かく、理子さんをフォローする、そんな男を演じられたんじゃないかなと思います」。

 水谷監督にとっては「TAP-THE LAST SHOW」(2017年)、「轢き逃げ 最高の最悪な日」(19年)に続く3作目。監督としての水谷はどうだったのか。

「現場での指示がいつも新鮮でした。水谷さんは俳優でもあり、監督・脚本家でもあるわけですが、シーンによってはご自分で演じてくださるんですよ。印象的だったのは、檀れいさん、原田龍二さん、河相我聞さんとの4人のシーン。真剣な話をしているなか、こんな動きするかなというくらい変わった演出で、ユーモアを感じました。とはいえ、しっかりと俳優の心情も分かりながら、です」と振り返る。

 恋愛とも友情ともつかない理子とのもどかしい関係が見どころ。2人きりのシーンでは、得意のサックスを演奏する。「僕も楽器を演奏する側の人間。もともと鶴間は演奏の予定はなかったけれど、水谷監督に『僕、サックスを吹けますよ』と売り込んだんです。でも、サックスはそもそも、オーケストラの楽器にはないですから。見守る側になるのは面白かったですね」。

 檀との共演には「別の作品でもご一緒していたので、懐が深く、いろんなことを全部引き受けてくださる人だと分かってました。なので、撮影は非常にスムーズでしたね。サックスの場面は、思いを込めて吹きましたが、一発で撮らなきゃ、というドキドキもありました。檀さんの表情がとてもすてきで、思い出に残るシーンになりました」と話す。

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