コロナ禍が国際交流に打撃 NPO「一番大きいのは交流ツアーができなくなったこと」

夫の山崎凡さん(左)とともに地域の谷戸公民館まつりで展示を行った【写真:ENCOUNT編集部】
夫の山崎凡さん(左)とともに地域の谷戸公民館まつりで展示を行った【写真:ENCOUNT編集部】

難しいオンラインへの切り替え NPO団体である意味とは?

 高齢の会員が多いため、オンラインへの切り替えも簡単にはいかなかった。昨年8月には、初めてズームを使い、映像鑑賞会を開いた。上映するビデオは在日スリランカ大使館に相談し、約20人がスリランカのゾウについての映像を視聴した。

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「団体は年配者が多く、デジタル機器は苦手。私たちも慣れていないから、これをどう活用していくかがこれからの課題です。いずれはスリランカと日本の学校でズームで交流できればいいなと思います」。NPOを支援する地域の市民協働推進センターから助言を受けながら手探りで進めている。

 非営利のNPO法人として団体を運営している理由はほかにもある。

「NPOにすると、財務報告をきちんとしないといけない。そういう形にしたほうが、さまざまな面で声をかけやすい。スリランカでも支援を受け入れるときに学校に他団体が入るのは微妙なことがある。でも、日本で登録したNPOだと、ツアー会社もプログラムを組みやすい」

 社会的信用を得た団体だから、国をまたいだ交流もよりスムーズに働く。母国との懸け橋へ、山崎さんの努力は続いている。

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