斎藤工、「シン・ウルトラマン」は「誰かが一人で背負えるものじゃない」 共演者に感謝
俳優の斎藤工が2日、都内で行われた映画「シン・ウルトラマン」(5月13日公開)の完成報告会に登壇した。
完成報告会に登壇「歴史のある、バトンをつなぐキャラクター」
俳優の斎藤工が2日、都内で行われた映画「シン・ウルトラマン」(5月13日公開)の完成報告会に登壇した。
昭和41年(1966年)の放送開始以来、海外でも100を超える地域で放送され、今なお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”がウルトラマン55周年記念作品「シン・ウルトラマン」として映画化。企画・脚本はシリーズのファンを公言している庵野秀明が務めている。
主人公でウルトラマンになる男・神永新二役を斎藤工、主人公・神永の相棒・浅見弘子役を長澤まさみ、神永と浅見が所属する、防災庁の禍威獣(カイジュウ)特設対策室専従班、通称「禍特対(カトクタイ)」の班長・田村君男役を西島秀俊がそれぞれ演じている。
最初に台本を受け取った際の印象を問われた斎藤は「あまりの活字の量に、僕ごときが理解できるものじゃないと思った」と苦笑いし、「分厚い台本に書かれた因数分解のような複雑な物語は、一度読んだだけでは想像が追いつかない世界」と振り返った。さらに、台本には細かな情報や設定資料も添付されていたと言い、「魔法の辞典のような気がした」と話した。
一方で、「僕個人では到底背負えない、歴史のある、バトンをつなぐキャラクター。僕の地肩の弱さでは背負えなかった。先代の方、共演の皆さんのお力添えのおかげで向き合ったつもりです」と周囲に感謝していた。
この日は共演する長澤、西島もイベントに登壇。斎藤は「ほかの禍特対のメンバーも含めて心強さしかない。このお二方の数々の名作や傑作は片手じゃ数えきれない。(ウルトラマンは)誰かが1人で背負えるものじゃないので、こんなにも頼もしいお二方には、ありがとうございますという気持ちしかない」と改めて頭を下げていた。
キャスティングについて樋口真嗣監督は「夢が現実になったくらい。お願いした人たちに『やりましょう』と言っていただけた」と理想通りのキ配役に興奮気味。「この人たちがウルトラマンと出会ったことで全員が幸せになれる人って誰だろうと。人類代表としてのキャストを選びたかった」と熱弁していた。