ほしのディスコ、音楽への本気度「M-1よりMステ出たい」 驚異の歌唱力で注目度急上昇

“ハイトーンボイス”の美声で注目を集めるお笑いコンビ「パーパー」のほしのディスコが、本名の「星野一成」名義で27日に配信シングル「いとしの悪魔ちゃん」をリリースする。1本のYouTube動画をきっかけにメジャーデビューの「夢」をかなえた星野が“芸人”の看板を音楽に関しては一旦下ろし、真剣に音楽に向き合うことを決断した理由を聞いた。

メジャーデビューの夢をつかんだ星野一成【写真:ENCOUNT編集部】
メジャーデビューの夢をつかんだ星野一成【写真:ENCOUNT編集部】

ほしのディスコが本名で歌手デビューする理由「歌は真剣に」

“ハイトーンボイス”の美声で注目を集めるお笑いコンビ「パーパー」のほしのディスコが、本名の「星野一成」名義で27日に配信シングル「いとしの悪魔ちゃん」をリリースする。1本のYouTube動画をきっかけにメジャーデビューの「夢」をかなえた星野が“芸人”の看板を音楽に関しては一旦下ろし、真剣に音楽に向き合うことを決断した理由を聞いた。(取材・文=中村彰洋)

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「本当に幸せです。夢ってかなうんだなって感じです」

 うれしそうな顔でメジャーデビュー決定の喜びを語る星野の表情からは大好きな音楽への思いがあふれていた。

 小学生の頃から音楽漬けの毎日を送っていた星野の胸の中には常に“歌手”への憧れがあった。しかし、「歌手になるにはビジュアルも大事だと子どもながらに思い、自分には無理そうだなと思っていました」と夢を諦めた過去を明かす。その後は音楽と同じくらいに好きだったお笑いの道へと進んだ。

 男女コンビ「パーパー」として番組出演なども増え、芸人として順調にステップアップしているように思えたが、モヤモヤも抱いていた。そんな中で突如として訪れたコロナ禍。これが大きな転機となった。

 芸人としての仕事が減少し、不安に襲われる中、友人からの誘いで2020年8月にYouTubeチャンネル「ほしのディスコちゃんねる」を開設した。そして、YouTuberらしい企画の中の1つとして公開したのが“歌ってみた動画”だった。8月23日に公開した「クリープハイプ」の「栞」を熱唱する姿がすべての始まりとなった。

「『THE FIRST TAKE』がすごいはやっていたので、自分もやってみようという感じでした。ただカラオケが好きで、『クリープハイプ』さんが好きで、1番好きな曲を歌ってみようってだけの気持ちで歌っていたので、まさかメジャーデビューまでつながるとは本当に思っていなかったです」

 小中学生の頃は声変わりをしない自分の声の高さが“コンプレックス”だったと振り返る。「周りからもイジられたりしていたので、正直自分の声が嫌いというか苦手意識がありました」。しかし、YouTubeでの“バズり”を経験して以降、「声が高いっていうのが武器になるんだな」と手応えを感じている。

“歌うま芸人”として注目を浴びるようになり、仕事のオファーが続々と増えた。そして番組共演をきっかけに「ゆず」などのプロデュースを手掛けたミュージシャンで音楽プロデューサーの寺岡呼人の手によってメジャーデビューの夢をつかんだ。デビュー曲「いとしの悪魔ちゃん」のリリースが決まるも、いまだに「ドッキリかもしれない」と疑う姿がなんとも星野らしい。

「お話をいただいてから、どこかしらにいつもカメラがあるんだろうなと思いながらやっていました。レコーディングまでいって、『まだネタバラシないんだ。いつバラされるんだろうなぁ』って思いながらやっていたんですけど、レコーディングが全部終わったときぐらいに、『あ、ホントかもしれないな』って(笑)。だから、いまだに実感がないですね」

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