【POUND STORM】LDHの至宝・中村倫也、カエタノに判定勝ち「UFCのトップに立てると確信」

中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)がアリアンドロ・カエタノ(ブラジル)3対0の判定勝ちを収めた。

中村倫也(左)とアリアンドロ・カエタノ【写真:山口比佐夫】
中村倫也(左)とアリアンドロ・カエタノ【写真:山口比佐夫】

「POUND STORM」メインカード

格闘技イベント「POUND STORM(パウンドストーム)」(2022年4月24日、両国国技館)バンタム級、5分3R

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 中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)がアリアンドロ・カエタノ(ブラジル)3対0の判定勝ちを収めた。

 右目上を開始早々カットしてしまうアクシデントを乗り越えた。

 1R、カーフキックを相手に打ち込む。右ジャブ、カーフと打撃を織り交ぜていく。カエタノのカウンターの左フック受け右目上をカット。試合が1度止まる。再開後すぐにパワーダブルレッグのテイクダウンを成功させた。グラウンドではコントロールをした。

 2R、序盤はカーフキックの打ち合い。お互いにカーフを嫌がる。中村の出血も止まらない。カウンターのテイクダウンを決め。このラウンドでもグラウンド戦もを制した。

 3R、相手がタックルに入ってきたところをシングルレッグで倒し返す。レスリング力をみせつけた。ケージ際でカエタノを潰し、パウンドも打つ。ケージ際でも流れるようなポジション転換を見せ、その間も肘を落としていく。トップポジションは譲らない。

 カエタノのスタミナは切れたのか。中村がグラウンド攻防を完全に制している。残り10秒、不利な姿勢からもパウンドを落とす気合いも見せた。

 試合後、両者はケージの上でハグ。お互いを称えあった。

 中村は試合後のマイクで「これが所属の力です。もっとやりたい展開はあったけれど、1Rにカットしてしまって、勝ちに行く闘いになってしまいました。でも確信したことは絶対これでUFCのトップに立てるということです。ドリーマーズたちが全敗して心ゆらぐこともあった。本当に最高のチームです。俺が見てきたものはもっと殺気があってもっとバチバチなので、みなさんこれからも応援お願いします。LDH最高!」と締めた。

 中村は、レスリングでU-23世界選手権優勝経験を持つ27歳。東京五輪の代表選考会をかねた日本選手権で後の五輪金メダリスト・乙黒拓斗に敗れ、五輪出場を逃した後、2020年にMMA転向した。昨年7月のプロデビューから2連勝を飾っている。直近の試合は1月に行われた「プロフェッショナル修斗2022 開幕戦」。野尻定由を25秒殺していた。宇佐美とともにLDH主催の格闘技オーディション「FIGHTER BATTLE AUDITION」の顔である。

 カエタノは、MMA戦績、30戦23勝6敗1分の34歳。勝ちの半分以上をサブミッションで決めている。昨年12月の試合では、ギロチンチョークを極め、1Rで試合を終わらせている。

次のページへ (2/2) 【写真】カエタノとの死闘を繰り広げた中村倫也
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