アゴからネジの外れたプレートを摘出 “デスマッチ侍”木高イサミが超人的な回復力を発揮中

「デスマッチ侍」木高イサミが、顔面手術からの復活ロードを着実に歩んでいる。

腫れる左ほほが痛々しい木高イサミだが、前向きな言葉ばかりが飛び出した【写真:柴田惣一】
腫れる左ほほが痛々しい木高イサミだが、前向きな言葉ばかりが飛び出した【写真:柴田惣一】

左アゴ骨折入れたプレートをそのままに、「鉄のアゴを持つ男」としてファイト継続

「デスマッチ侍」木高イサミが、顔面手術からの復活ロードを着実に歩んでいる。

 2018年9月、左アゴを骨折したイサミは、プレートを入れる治療を受け、翌年1月に復帰した。普通は適当な時期を置いてプレートを外すのだが、イサミがプロレスラーとあって、医師は「このままの方がいい」と判断。そのまま「鉄のアゴを持つ男」としてファイトを続けていた。

 今年の2月までは何事もなかったのだが、左ほほがパンパンにはれ上がってしまった。歯医者に駆け込むと、大病院を紹介された。左アゴに入っているプレートを留めていたネジのひとつが外れてしまったのだ。

 それでもイサミは動じなかった。4年前に、竹田誠志のパンチを食らって折れたのだが「なぜか余裕があった。血がどんどんあふれて、口の中にたまってきた。これはオイシイ。試合終了と同時にダラダラとたらしてやる、と思わずニヤリとしていたんだ」と何とも楽し気に振り返る始末である。

プレートからネジが外れた木高イサミのレントゲン【写真:木高イサミ提供】
プレートからネジが外れた木高イサミのレントゲン【写真:木高イサミ提供】

 今回も慌てず騒がずスケジュールをチェックし、一番影響の少ない3月に手術を予約した。ところが、コロナ禍に巻き込まれ延期。4月11日に入院することになった。

 イサミはBASARAの社長レスラーだ。自分の団体はもちろん、決まっていた他団体の試合を欠場するのは断腸の思いだった。当初は2週間の入院と言われていたが、19日には退院。入院生活を半分で済ます超人的回復力を発揮している。

 とはいえ、傷口がふさがるまではスパーリングなど接触する練習はご法度。現在は落ちてしまった体重、筋力を戻すトレーニングに取り組み、BASARAの次戦(4・28東京・新木場大会)での復帰を目指している。

次のページへ (2/3) 7月18日、後楽園ホール大会をBASARAで開催へ
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください