ランボルギーニの中身はトヨタ車、驚きの大改造 こだわり満載でも値段は「ちょっと内緒です」

このランボルギーニ、中身はトヨタ車と知って驚く人は多いだろう。人事コンサルタントの進士慎夫さん(55)は1971年に発表されたカウンタックのコンセプトカーを令和の時代によみがえらせた。米国から輸入した左ハンドルのトヨタMR-Sをベースに、4ケタ以上の金額をかけてボディーを入れ替えた。3年がかりで子どものころの夢をかなえ、極上の愛車ライフを満喫している。

トヨタMR-Sからランボルギーニ・カウンタックが誕生【写真:山口比佐夫】
トヨタMR-Sからランボルギーニ・カウンタックが誕生【写真:山口比佐夫】

外装、内装も満足 トータル90点の出来栄え

 このランボルギーニ、中身はトヨタ車と知って驚く人は多いだろう。人事コンサルタントの進士慎夫さん(55)は1971年に発表されたカウンタックのコンセプトカーを令和の時代によみがえらせた。米国から輸入した左ハンドルのトヨタMR-Sをベースに、4ケタ以上の金額をかけてボディーを入れ替えた。3年がかりで子どものころの夢をかなえ、極上の愛車ライフを満喫している。(取材・構成=水沼一夫)

 もともと2000年ぐらいに、カウンタックを買おうと思ったんですよ。買おうと思ったんですけど、どんどん値上がりしちゃって買えなくなって、どうしようかなと思ったときに、レプリカを思いつきました。どうせなら買えないカウンタックを作ろうと思い、知り合いの工場で「1971年に発表されたコンセプトカーを作れますか?」と聞いたら、「いいよ、作ってあげるよ」と言われたのでオーダーしたんです。2016年ぐらいですかね。

 そこのお店は過去にカウンタックを何台か作っていました。雑誌の画像やミニカーを持ち込んで、「ここはこう直してください」とかいろいろ注文してやっとでき上がりました。完成してからもちょっと直したりして、トータル3年ぐらいかけて、19年の12月に納車しました。納車後はずっとコロナだったのであまりお披露目はできなかったんですけど、去年ぐらいからいろんなYouTubeやイベントに出してもらって見てもらう機会が増えました。皆さんに喜んでもらっています。

 もともとはトヨタのMR-Sで、アメリカの西海岸で走っていた中古車です。それを輸入して、改造して構造変更をかけて車検を取っています。輸入の手続きはお店がやってくれました。MR-Sとカウンタックは、ホイールベースが同じ2450ミリなので全く一緒なんですよ。それから車は屋根を切っちゃうと剛性が保てなくなるんですけど、MR-Sはもともとがオープンカーなので、車体の下部だけで剛性を保つことができます。フロントスクリーンやボディーパネルを全部外しても剛性は変わらないので、その状態にカウンタックのボディーをかぶせることができました。

 外装、内装も満足していますし、トータルでは90点ぐらいです。もうちょっと車高を落としたかったりとか、そういうのはあるんですけど、きりがないのでこれで打ち止めにしています。

 僕は先がとんがっている車が好きなんですよ。昔はガルウィングドアと呼んでいたシザーズドアも魅力的です。ちょうど僕が小学校5年生のときにスーパーカーブームがあったので、それがきっかけですね。子どものころはこういうスーパーカーのカードとか消しゴム、プラモデルの世界だったんですけど、大人になって免許を取って、「あ、スーパーカーって乗れるんだ」と思ったのが、2000年ぐらいでした。その時、カウンタックは2000万ぐらいでした。

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