警察官も仰天…自家用車は本物のパトカー「公道を走っていると、職務質問もされます」

公道を走れば誰もが振り返り、カメラを向ける。そんな自家用車が千葉・松戸市に存在する。特殊車両のレンタルサービスと特殊な熱反射コーティングを扱う「ジープカフェ東京」を経営する和田裕之さん(50)の愛車は、米国ロサンゼルス市警のポリスカーだ。れっきとした払い下げの本物で、6年ほど前に中古で購入し、車検も通している。すれ違う日本のパトカーもびっくりの愛車の魅力とは?

警察官もびっくりの愛車【写真:山口比佐夫】
警察官もびっくりの愛車【写真:山口比佐夫】

後部座席に鉄製の檻 運転席にはショットガン

 公道を走れば誰もが振り返り、カメラを向ける。そんな自家用車が千葉・松戸市に存在する。特殊車両のレンタルサービスと特殊な熱反射コーティングを扱う「ジープカフェ東京」を経営する和田裕之さん(50)の愛車は、米国ロサンゼルス市警のポリスカーだ。れっきとした払い下げの本物で、6年ほど前に中古で購入し、車検も通している。すれ違う日本のパトカーもびっくりの愛車の魅力とは?(取材・構成=水沼一夫)

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 僕の愛車は1987年式のシボレーカプリスです。ロサンゼルス市警の払い下げですね。本物のポリスカーです。以前はマニアが持っていて、7年くらいに前に「和田さん、売ります」と言われたので購入しました。

 公認車検を取っているので、このまま道路を走れます。普段は足車として使っていて、娘の幼稚園のお迎えもこれで行きました。そのときはお迎えの奥様や先生方は大パニックでしたね。

 法律上、点灯やサイレン等はできないです。しかし、所有地やサーキットでサイレンを鳴らしてみると、えらい音ですよ。日本のパトカーは50ワットの出力ですが、これは200ワットです。ボリュームが大きい。そこまでないと広大なアメリカだと聞こえないんじゃないかなと思っています。

 こちらのシボレーカプリスはポリスパッケージ(9c1)と言って、市販車のカプリスとは仕様が異なります。後部座席には鉄製の檻がついています。アメリカの犯罪者は暴れるので、手が出せないようになっています。これなら後ろの人が前の人に何かすることは絶対できません。後部座席のドアは閉めたら内側から開けることはできないです。

「手が出せないように」と、運転席にはショットガンもついています。市販のカプリスは5000CCですけど、ポリスパッケージなので、5700CCに改装されていて、燃料タンクはノーマル80リッターのところ、150リッターに変更されています。

 オリジナルなので、エンジンとかも全然いじっていないですね。音も静かです。ただ当時の車ですから燃費は良くないですね。リッター7キロぐらいです。

 なにせ目立つので、ポリスカーを店に停めていると、いろいろな人がしょっちゅう見に行きます。この前は所轄の刑事部長も来ました。公道を走っていると、職務質問もされますね。悪い意味じゃなくて、気になって止めたと。もちろん、「ちゃんと車検も取っているので」と説明します。警察の方もすごい喜びますね。悪い意味で止められたことは1回もないです。日本のパトカーと横に並んでいると、みんな驚いて写メを撮っていきます。そうすると、だいたい後で「日本対アメリカ」とか言って、ネット上に公開されますが(笑)。

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