【RIZIN】牛久絢太郎が涙の初防衛 斎藤裕を返り討ち「この半年間死ぬ気で追い込んできた」

牛久絢太郎(K-Clann)が斎藤裕(パラエストラ小岩)に3対0の判定勝利を収め、初防衛に成功した。

勝利した牛久絢太郎(中央)【写真:山口比佐夫】
勝利した牛久絢太郎(中央)【写真:山口比佐夫】

「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」フェザー級タイトルマッチ

格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(2022年4月17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)フェザー級タイトルマッチ RIZIN MMAルール、5分3R(66キロ)

 牛久絢太郎(K-Clann)が斎藤裕(パラエストラ小岩)に3対0の判定勝利を収め、初防衛に成功した。

 1R、ジャブ、フェイントを使った間合いの探り合いでスタートした。2分を過ぎたところで2人の距離が近くなる。先に主導権を握ったのは牛久。ジャブや関節蹴りを当てる。

 斎藤はコーナーポストに牛久を押し付ける。大外刈りでテイクダウンを奪ったところでゴングが鳴った。

 2R、2分ごろ牛久の左ハイキックが斎藤の顎をとらえる。そのままギロチンチョークを狙う。攻め続けるも斎藤にエスケープされた。トップのフルガードポジションを奪うと、パウンドをボディーと顔面と打ち分けていく。

 3R、会場は大きな拍手に包まれる。被弾しながらも前に出続ける斎藤。打ち合いの展開のなか、飛び膝を繰り出すなど、最後まで気迫のこもった打撃をみせた。

 3Rで決着がつかず判定に。ジャッジ3人が牛久を支持した。

 昨年10月、RIZIN初参戦で斎藤に挑み、ベルトを手にした。前回は斎藤の目の上からの出血が止まらず、2R、ドクターストップ。試合前には「今回はちゃんと僕が勝ったというところを証明できるそんな試合にしたい」と意気込んでいた。

 斎藤は大みそかには朝倉未来にも敗戦。今回の負けで3連敗となった。

 試合後、牛久は「前回のRIZIN初参戦でタイトルマッチやって、その時はたまたまって声がおおくて、この半年間死ぬ気で追い込んできました。それが結果につながってうれしく思います」と話すと感極まり涙。

 さらに「この半年の間に、SNS頑張ったり、YouTubeを始めたり、それはRIZINをもっと盛り上げたいって気持ちがあって。僕はすごく不器用なんですけど、皆さんのことが大好きなことは変わらない。フェザー級王者の僕を信じてついてきてくれないですか。皆さんと一緒なら不可能は無いと思っている。それを体現したいです。皆さんと一緒に僕も強くなりたいです。だから皆さん、これからは第2代RIZINフェザー級チャンピオンの牛久絢太郎の応援よろしくお願いします」と心のこもったマイクでファンの歓声を浴びた。

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