【RIZIN】52歳・高阪剛、1RTKO勝利で28年のプロキャリアに幕「生んでくれた両親、兄貴に感謝」

高阪剛(ALLIANCE)が上田幹雄(BRAVE)に1RTKO勝利を収めた。28年のプロキャリアを有終の美で終えた。

勝利した高阪剛【写真:山口比佐夫】
勝利した高阪剛【写真:山口比佐夫】

「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」第7試合

格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(2022年4月17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)RIZIN MMAルール、5分3R(120キロ)

 高阪剛(ALLIANCE)が上田幹雄(BRAVE)に1RTKO勝利を収めた。28年のプロキャリアを有終の美で終えた。

 試合前に驚きの練習環境を明かしていた。空手出身の上田はレスリングオリンピアンである宮田和幸主宰「BRAVE」でMMAテクニックを磨く。キックはK-1選手とともに練習、ボクシングを教わるため、モンスター・井上尚弥が所属する大橋ジムへも足を運んだ。

 高阪の最後の右ストレートが火を噴いた。極真の前蹴りを受け、ピンチな時間もあった。最後は魂の右でダウンを奪うとパウンドで上田を仕留めた。

 さらに柔術・グラップリングはノーギ世界王者であり、10日に行われた「全日本ブラジリアン柔術選手権」でアダルト黒帯スーパーヘビー級、アダルト黒帯オープンクラスで王者に輝いたイゴール・タナベのもとで稽古をしている。ウエイトに関してはプロボディービルダーに頼んでいる。

“世界のTK”こと高阪は1993年にリングス入門。98年にUFC初参戦を果たすと、日本人初のUFC定期参戦を実現。日本人ヘビー級の第一人者として君臨した。

 2006年5月のPRIDE無差別級GP1回戦でマーク・ハントに敗れ、現役引退を表明。指導者としてのキャリアを歩み始めたが、15年のRIZIN旗揚げ戦で9年7か月ぶりに復帰。RIZINでは過去1勝2敗。RIZIN参戦は17年大みそかのミルコ・クロコップ戦以来、1543日ぶりとなる。

 高阪は試合後「52歳って年齢でこんな頑丈な体に生んでくれた両親と兄貴には感謝です。長い間応援ありがとうございました」とマイクした。

※高阪剛の高の正式表記ははしごだか

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