【週末は女子プロレス#45】“ギャルレスラー”小橋マリカが誕生した理由 プロレス卒業前に明かした“使命感”

東京女子プロレスの“ギャルレスラー”小橋マリカが、17日の東京・両国KFCホールでプロレスを“卒業”する。これは引退ではなく、あくまでも卒業。現在大学生の小橋は「あと2年の大学生のうちにやりたいこと、挑戦したいことがたくさんある」とのことで、プロレス活動にいったんピリオドを打つというのだ。彼女は小学生のときに見た大日本プロレスの商店街プロレスでプロレスに魅せられ、14歳でレスラーデビュー。当初は清楚(せいそ)なキャラクターで闘っていたのだが、大学受験のための休業中に方向転換。ギャル雑誌eggの読者モデルegg girlsに選ばれた筋金入りのギャルでもある。ギャルカルチャーをそのままプロレスに持ち込んだ小橋マリカ。卒業を目前にして、彼女の足跡を振り返る。

プロレスとの出会いを明かした小橋マリカ【写真:新井宏】
プロレスとの出会いを明かした小橋マリカ【写真:新井宏】

プロレス挑戦は「ノリと勢いで応募(笑)」

 東京女子プロレスの“ギャルレスラー”小橋マリカが、17日の東京・両国KFCホールでプロレスを“卒業”する。これは引退ではなく、あくまでも卒業。現在大学生の小橋は「あと2年の大学生のうちにやりたいこと、挑戦したいことがたくさんある」とのことで、プロレス活動にいったんピリオドを打つというのだ。彼女は小学生のときに見た大日本プロレスの商店街プロレスでプロレスに魅せられ、14歳でレスラーデビュー。当初は清楚(せいそ)なキャラクターで闘っていたのだが、大学受験のための休業中に方向転換。ギャル雑誌eggの読者モデルegg girlsに選ばれた筋金入りのギャルでもある。ギャルカルチャーをそのままプロレスに持ち込んだ小橋マリカ。卒業を目前にして、彼女の足跡を振り返る。

「幼稚園くらいの頃からメイクとか好きで、ハデなものが好きだったんですよ」と、ギャルの資質を元々持っていたという彼女。のちにプロレスラーになるとは夢にも思っていなかったが、13歳のある夏の日、友人とプールに出かけた帰り道、商店街で行われていたプロレスを偶然見物する。

「プロレスを駅前でやってるのは知ってました。でも興味ないし、怖そうだしって見向きもしませんでしたね。ただ、その日は友だちとのノリで見てみようかってなって、いざ見てみるとイメージと全然違って、こんなにおもしろいんだと思いながら見てました。試合後には全選手がサインをしてて、すごいファンサービスがいいんですよ。みんな優しくて、ギャップ萌えしたんです」

 しかし、のちに憧れの存在となるアブドーラ小林だけには近づけなかった。プロレスの怖いイメージそのままだったからだ。

「第1印象は小林さんが1番悪かったです。真顔で一点を見つめる表情がホントに怖くて、この選手だけには近づかないでおこうと思ってました(苦笑)。その後も推しの選手を見つけて試合には行っていたんですね。でも、その選手が突然引退してしまって、じゃあ私は誰を推せばいいのって考えてたときに餅つき大会みたいなのがあって、そこで小林さんの方から近寄ってきてくれて、『かわいい』って言ってくれたんです。この人しゃべるんだ、こんなに気さくに話してくれるんだって、マイナスからプラスへのギャップがすごかったです(笑)」

 この一件からますますプロレスにハマった小橋。通常の大会にも足を運ぶようになり、女子プロレスにも興味が沸いてきた。

「検索してたらいろんな団体があって、そのなかに13歳から練習生を募集している団体を見つけたんです。それが東京女子プロレスで、13歳からいいんだったら私にもできるんだと思ったんですよ。ただそのときは本当にやりたかったわけではなく、ママを試すつもりで『プロレスやりたい』と言ってみたんです。そしたらやっぱり『ダメ』と言われて、だったら逆にやってやろうと思って、ノリと勢いで応募しちゃいました(笑)」

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