香取慎吾、3年ぶり主演映画が9月公開 岸井ゆきのと初共演、市井監督とは待望のタッグ

俳優の香取慎吾が3年ぶりに主演を務める映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」(市井昌秀監督)が9月に公開されることが分かった。ヒロインを岸井ゆきのが務める。

「犬も食わねどチャーリーは笑う」に出演する香取慎吾(右)と岸井ゆきの
「犬も食わねどチャーリーは笑う」に出演する香取慎吾(右)と岸井ゆきの

香取と市井監督の間には2008年に“意外な接点”が…

 俳優の香取慎吾が3年ぶりに主演を務める映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」(市井昌秀監督)が9月に公開されることが分かった。ヒロインを岸井ゆきのが務める。

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 香取にとって主演作「凪待ち」以来、3年ぶりの映画出演。岸井とは今作が初顔合わせとなった。また、市井とも映画撮影の現場では初タッグだ。

 しかし、香取と市井は14年前の2008年にぴあフィルムフェスティバルで当時審査員だった香取が市井の作品を高く評価(結果はグランプリ受賞)していたという意外な接点があった。当時、市井はいつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いを抱いた。その後、20年1月に発売した香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のミュージックビデオ(MV)を撮ることになった。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井は香取を主演に据えた脚本の執筆に取り掛かった。そして完成したのが本作だった。撮影は21年9月下旬から10月下旬にかけて、東京・立川ほか埼玉などで行われた。

 結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(ひより/岸井)は、表向きは仲良し夫婦。しかし、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。市井は今作について構想の段階で2つのことを思い描いていた。1つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう1つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」だった。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を2人がとてもユーモラスに演じる絶妙のコメディーに仕上がった。

 香取は「また、映画に出演させてもらえてとてもうれしいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした! 自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分のことをさらしている! コメディーです。コメディーだけど、泣けるんです。いい意味で。。」とコメント。

 岸井は「わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光であふれて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆さまがこの映画をどう感じるのか……私も楽しみにしています!」と公開を待ち望んだ。

 そして、市井監督も「なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、『この人は何者なんだ?』と感じるときがしばしばあります。結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう? なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう? わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に」。

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