渡辺謙、日米共作「TOKYO VICE」撮影はコロナ感染との“戦い”「誰とも会わなかった」

俳優の渡辺謙が6日、都内で行われたHBO MaxとWOWOWの日米共同制作ドラマ「TOKYO VICE」(日独占放送スタート)の記者会見に登場した。当日は共演者のアンセル・エルゴート、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久も登壇した。

渡辺謙【写真:ENCOUNT編集部】
渡辺謙【写真:ENCOUNT編集部】

エグゼクティブプロデューサーとしての任務も果たした渡辺謙

 俳優の渡辺謙が6日、都内で行われたHBO MaxとWOWOWの日米共同制作ドラマ「TOKYO VICE」(日独占放送スタート)の記者会見に登場した。当日は共演者のアンセル・エルゴート、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久も登壇した。

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 舞台は1990年代の東京アンダーグラウンド。世界で最もきらびやかな大都会として憧れられた東京のリアルで凶暴な裏の姿を、ハリウッドが誇る本気の“映像魂”がこの上ないクオリティーでよみがえらせる。全ての撮影は東京とその近郊で行われた。

 敏腕刑事・片桐役を務めた渡辺は「1990年代を描くということで、小道具一つにしても近いようで結構古い。最初にマイケル・マンが監督をしていたんですが、彼のリアリスティックな表現に全スタッフ共についていくのが大変でした。だけど、スタッフたちは楽しくて面白くて豊かな現場を体験できてうれしかったと話していました」と振り返った。

 そして、「日本がまだカオスで、大きく揺れ動く時代で、脚本家がそれぞれのキャストに素晴らしいバックグラウンドを描いてくれた。そういう意味ではやりがいのある作品でした」と熱弁した。

 渡辺は同作でエグゼクティブプロデューサーとしての任務も果たした。渡辺は「企画の立ち上げから参加をすることになりました。仕事の内容としては、日本語訳になったときに新聞記者の言葉、刑事の言葉、裏社会の言葉も普通に使わないような言語がたくさん出てくるんですね。ジェネレーションの問題もあるので、各キャラクターにあったセリフも全編チェックしました。撮影中も『明日までに返してください』みたいなことをしていました。アンセルの日本語がものすごい上達したけれど、作品の流れを壊すことになりそうになったら、英語に戻すこともありました」と説明した。

 また、渡辺は「スタッフのスケールの大きい上でコロナ禍での撮影だったのでプレッシャーもありましたね。僕らは代えがないので、かかってしまったら撮影が止まってしまう。非常に気をつけましたし、いつも以上に撮影中は誰とも会わなかった。あと、東京で撮影をするのはハードルが高い。原則的に許可を取るのが難しいですね」と撮影時の苦労を明かした。

 最後に渡辺は「バイオレンスを描くということが、地球上で行われることが悲惨なことが多いので、難しいところもあると思います。でも、人間の持っている過酷さ喜びつらさが詰まった作品になっていると思います。それぞれのキャラクターの裏にあるものをご覧いただければ、ぜひ応援していただければと思います」とアピールしていた。

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