谷村奈南が明かした結婚と離婚の経験 誹謗中傷に傷ついた過去、今は“会社員”にも挑戦

「あの時はプライベートのことだったので、特にキツかった」

 離婚の当時、マスコミに騒がれ、誹謗(ひぼう)中傷も受け、つらい思いもした。「芸能をやっていて叩かれてきたこともあるので平気と言いますか、仕事の一部という感覚で慣れている部分はあります。ただ、あの時はプライベートのことだったので、特にキツかったです。他人の目がすごく怖く感じるようになりました。日常生活で『いま見られている』『何をやっても叩かれる』と思ってしまって…」。

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 こうした状況でも、自分自身と向き合った。「目に見える世界より、目に見えない世界の方が大きいと思っているんです。称賛や批判のような物理的なことに引っ張られつらい思いをするのは、本当に私が生きたい生き方じゃないと思うようになりました。他人の目を怖がっていたら、自分らしく生きられない。自分なりの気付きがありました」。紆余曲折を経て、つなげた心の成長。「類は友を呼ぶと言いますよね。私の発信が必要と思ってくれて、来てもらえれば、それだけでいい。自分を偽ってまで何かを表現する必要はないかなと思います。そこにエネルギーは乗らない。ありのままの自分で生きていきたいです」

 実は、今年1月から音楽活動やウェルネス活動の傍ら、新たな仕事を始めた。とある企業のブランディングを担当している。オフィスに通う“会社員”生活は初めての経験だ。「上司がフランス人なんですよ。そもそも人生で上司がいたことがないので、また新たな経験となっています」。

 それに、マーケティング業務もあるそうで、初めてのうえに、「中には報告書の作業などもあるんですが、ブロックチェーンとか、NFT(非代替性トークン)など、まったく知らない分野も多く、ゼロからリサーチします。大変だけど、楽しいんですよ。英語でやりとりするので、得意な英語を生かしています。まったく興味もなく、毛嫌いしていたものであっても、取り組み続けていると、興味深い発見があるものですね」。仕事に出かける前は、短い時間でも瞑想とヨガで心身を整える朝のルーティンは欠かさない。“キャリアウーマン”としての活動も、大きな人生経験になっているようだ。

□谷村奈南(たにむら・なな)、1987年9月10日、札幌市生まれ大阪・ハワイ育ち。奈良帝塚山中・高、青山学院大法学部卒。2007年5月、シングル「Again」で歌手デビュー。19年冬に会社を設立、現在はフリーとして活動。21年5月に、5年ぶりとなるニューシングル「The Power Of Unity」を配信リリースするなど音楽活動を再開するほか、堪能な英語を生かした仕事に従事し、カウンセリング・ヨガ講師など多岐にわたる。

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