アイドル活動中、事務所社長が逃亡で引退、30歳超で復帰したモデル兼写真家の奮闘物語

元アイドルでモデル、フォトグラファー、ライターのいのうえのぞみ(39)が29日、都内で行われたニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(4月4日放送、月曜午後6時20分)とFM NACK5「森田健作 青春もぎたて、朝一番!」(4月17日、24放送、日曜午前5時30分)の収録に参加した。

取材に応じたいのうえのぞみ(中央)。左は番組アシスタントの西村知美、右は森田健作
取材に応じたいのうえのぞみ(中央)。左は番組アシスタントの西村知美、右は森田健作

39歳いのうえのぞみが森田健作のラジオ番組に出演

 元アイドルでモデル、フォトグラファー、ライターのいのうえのぞみ(39)が29日、都内で行われたニッポン放送「森田健作 青春の勲章はくじけない心」(4月4日放送、月曜午後6時20分)とFM NACK5「森田健作 青春もぎたて、朝一番!」(4月17日、24放送、日曜午前5時30分)の収録に参加した。

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 いのうえは高校時代にスカウトされ、16歳でデビューしたアイドルだった。2000年、少年漫画誌「ヤングマガジン」の女子高生水着甲子園で準グランプリ。大塚製薬「カロリーメイト」のCMに出演した。アイドルグループの一員として活動もしていたが、24歳で引退状態になった。収録後、取材に応じて当時の状況を明かした。

「簡単に言えば、事務所がつぶれました。社長がいなくなったんです。グループも解散して、私もこれを機に証券会社に就職しました。主に受付を担当していましたが、芸能界とは真逆でお堅く、それが逆に『OLしてるな~』という感じがして楽しかったです」

 だが、30歳を過ぎてから「モデルとして写真集を出したい」と思うようになり、芸能界に復帰。事務所に所属はしたものの、約2年間はアルバイト生活だったという。

「オーディションを受けては落ちるの繰り返しで、全く仕事がありませんでした。そんな中、初めて受かったのが、『ポートレート撮影のセミナーモデル』で、この仕事を通じてカメラや撮影のことを知りました」

 現場でカメラマンから撮影技術を教わり、自身もカメラを手にするようになった。そして、世界65の国と地域を旅してフォトグラファーとして成長。19年にエチオピアで撮った写真が、APA(日本広告写真家協会)のコンテストに入選し、同会の正会員になるに至った。昨年には、クラウドファンディング(目標額450万円)で集めた595万2000円を制作資金にして、写真集「I/F」「Y/N」を作成。両作では被写体になった。そして、7月11日~8月21日には東京・新宿の北村写真機店で、両作を基にした写真展を開催することが決まっている。

 現在は写真雑誌などを中心にライター業にも携わっているが、動画ではなく、写真にこだわる理由は「一瞬を閉じ込めて持って帰れるところ」と説明した。近頃、「利き酒師」の肩書きを持ったといのうえは、撮る側、撮られる側を軸に四刀流で活動していく。

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