俳優の小池徹平が29日、都内で行われたミュージカル「るろうに剣心 京都編」（5月17日より東京・豊洲のIHIステージアラウンド東京で上演）の製作発表に、共演の黒羽麻璃央、加藤清史郎、岐洲匠、井頭愛海、鈴木梨央、伶美うらら、山口馬木也、加藤和樹、脚本・演出の小池修一郎氏とともに出席した。

　和月伸宏原作「るろうに剣心～明治剣客浪漫譚～」は、明治時代の日本を舞台に、オリジナルのストーリーでありながら史実を絡ませた剣劇漫画で、シリーズ累計発行部数が7200万部を超える大ヒット漫画。今回は原作の中でも、特に人気の高い“京都編”を、ミュージカル界のトップランナー・小池氏が新作として脚本を書き下ろし、日本で唯一の客席が回転する劇場・IHIステージアラウンド東京でミュージカル化する。

　発表会冒頭に、激しい殺陣パフォーマンスを行った主人公の緋村剣心役を演じる小池徹平は「ようやく息が落ち着いたところですが、なかなか激しい殺陣だったと思うんですけど、一応ミュージカルでございます。この後に小池先生に『歌え』って言われたらちょっとケンカするかもしれないんですけど（笑）、せめて息を整えて歌は歌で……」と切望し、まだ稽古が始まって間もないそうで「激しい殺陣やすてきな音楽がどんな形で融合してステージアラウンドで演じられるのか、今からカンパニー一同楽しみにしております」とにっこり。

　続けて小池徹平は、この日の殺陣パフォーマンスのことで頭がいっぱいだったそうで「ようやく今日からすんなりと稽古場に入っていけるのかなという気がしています」と安堵の表情を浮かべ、「前回（2020年）は公演が中止になりましたが、実際に剣心の格好をして、キャストのみなさんが扮装された姿を見て、ようやく始まるんだなというワクワクもすごいですし、前回のこともあるので予断を許さない状況ではあると思うんですけど、みんなで素晴らしい“るろうに剣心”を作っていきたいと思っております。最後まで温かく見守っていただければうれしいです」と期待に胸を躍らせた。

　また、改めて剣心の格好をしての感想を求められた小池徹平は「まずは包帯ぐるぐる巻きじゃなくよかったなというのがあるんですけど（笑）」と隣に座る黒羽をチラ見し、「すてきな色合いもそうなんですけど、動きやすいんですよね。それもおそらく設計してくださっていると思うんでうすけど、素晴らしい衣装ですし、殺陣で邪魔になるかなと思った髪の毛も全然扱いやすくて、より楽しみが増えましたね。剣心に集中させてもらえる感じなので、非常にうれしいです」と声を弾ませた。