元会社員がついに夢のガレージを完成 DIYで4年「長年の夢がやっとかなった」 家族も説得

手作業でここまで…須山さんは車への情熱を注ぎこんだ【写真:本人提供】
手作業でここまで…須山さんは車への情熱を注ぎこんだ【写真:本人提供】

ひやひやの高所作業「落ちたら死んじゃうので…」

 建設のために家族も説得した。「やっぱり車だけのためにこれだけの面積を占有するというのは母はいい顔しないですね(笑)。だから親族の調整という言い方は大げさですけど、母の説得はしましたね。妹からもお兄ちゃんはいいわね~とか、いろいろチクチク言われました。まあしょうがない、それは甘んじて受けましょうと」

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 方向性が固まると、18年2月から整地を始め、19年8月から工事をスタートさせた。DIYの経験は以前にもあった。約30年前には建築現場から廃材をもらい、見よう見まねで1台しか停まらない掘っ建て小屋のような車庫を作ったこともある。しかし、今回は規模が違った。

「自分でやっていないのは土間とシャッターくらい」。業者の手は極力借りず、設計士に助言を仰ぎながら容積率や建ぺい率などを計算。自らスコップを片手に穴を堀り、鉄骨を担いで埋め、壁を張った。最も長い鉄骨は5.5メートルに及ぶ。重さも相当なものだ。

「屋根の形は寄棟とか切妻とかいろいろあるんですけど、最も簡単な片流れです。難しい構造ですと、施工も難しいですしね」。外壁の取りつけでは、木で足場を組んだ。プロでも簡単にはいかない不安定な高所作業。「上に登ったときは命綱をつけていました。落ちたら死んじゃうので…」。危険とも隣合わせだった。

 苦労して完成に漕ぎつけただけに、なんともいえない達成感がこみ上げた。

「もう100点ですね。まあコストとの兼ね合いがあるから、細かいところでは気になるところはありますが(笑)。天井に貼っている材料も薄い素材を使ったからちょっとうねっちゃったりしてね。いろいろ言えばきりないけど、素人がこれだけやればもう十分でしょう」

次のページへ (3/4) 家族の反応は…「これ車庫じゃないよね?」
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